兵庫県道98号有馬山口線

兵庫県道98号有馬山口線

兵庫県道98号有馬山口線（ひょうごけんどう98ごうありまやまぐちせん）は、兵庫県神戸市北区の有馬町を起点とし、西宮市山口町に至る主要地方道として位置づけられています。この路線は、歴史ある有馬温泉と西宮市北部の山口地域を結ぶ、地域交通において重要な役割を担っています。

路線データ

路線の詳細は以下の通りです。

起点: 兵庫県神戸市北区有馬町（兵庫県道51号宝塚唐櫃線交点）
終点: 兵庫県西宮市山口町（兵庫県道82号大沢西宮線交点）
総延長: 約2.059 km

この路線は、神戸市域については神戸市北土木事務所、西宮市域については兵庫県西宮土木事務所によってそれぞれ管理されています。

整備の経緯と特徴

有馬山口線は、その経路にかつて道幅が狭い区間が多く存在し、特に大型バスなどの通行に課題を抱えていました。こうした状況を解消し、交通の円滑化を図るため、バイパスの整備が進められました。バイパス建設は1994年に着工し、その一部は阪神高速7号北神戸線が2003年4月に全線開通した際に、西宮山口南インターチェンジへのアクセス路として先行的に供用が開始されました。その後も整備は進み、2013年9月14日には残る南側の区間も供用開始となり、全線が開通しました。このバイパスの多くの区間では、かつて使用されていた旧国鉄有馬線の跡地が活用されています。

歴史

有馬山口線の歴史は、旧来の路線認定から始まります。1959年11月1日、兵庫県は一般県道328号山口住吉線を認定しました。その後、1993年5月11日には、建設省（現在の国土交通省）によって、この山口住吉線の一部が主要地方道「有馬山口線」として指定を受けます。これを受けて、同年12月1日には兵庫県が指定された区間を改めて主要県道98号有馬山口線として認定しました。旧一般県道山口住吉線のうち、主要地方道に指定されなかった残りの区間は、1994年4月1日をもって神戸市道へと移管・降格されています。

地理

本路線が通過する自治体は、以下の2つです。

兵庫県神戸市（北区）
兵庫県西宮市

交差する主な道路

本線および支線において、以下の主要な道路と接続しています。

本線

兵庫県道51号宝塚唐櫃線（有馬街道）：神戸市北区有馬町（太閤橋交差点、起点）
兵庫県道506号市野瀬有馬線：神戸市北区有馬町（峠堂交差点）
兵庫県道82号大沢西宮線：西宮市山口町上山口（上山口交差点）、西宮市山口町金仙寺（金仙寺湖西交差点、終点）

支線

兵庫県道51号宝塚唐櫃線：神戸市北区有馬町（有馬温泉北口交差点）
阪神高速7号北神戸線西宮山口南出入口：西宮市山口町中野
* 兵庫県道98号有馬山口線（本線）：西宮市山口町中野（山口町中野交差点）

沿線施設

路線の沿線には、日本の三名泉の一つとしても知られる有馬温泉が存在し、多くの観光客が訪れます。

この路線は、地域住民の日常的な移動手段であるとともに、有馬温泉への観光アクセス路としても重要な役割を果たしています。バイパス整備によって利便性が向上し、周辺地域の発展にも寄与しています。

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