兵庫芸術文化センター管弦楽団

兵庫芸術文化センター管弦楽団

兵庫芸術文化センター管弦楽団（Hyogo Performing Arts Center Orchestra）は、2005年に設立されたオーケストラです。兵庫県西宮市にある兵庫県立芸術文化センターを拠点として活動しており、同センターの主催公演におけるオペラやバレエ等の演奏も担当する、いわゆる「座付きオーケストラ」としての役割も担っています。日本オーケストラ連盟の正会員であり、PACオーケストラという愛称でも親しまれています。

特徴

このオーケストラの大きな特徴は、世界各地から集まった35歳以下の若い音楽家たちをコアメンバーとして構成されている点です。彼らはレジデント・プレイヤーやアソシエイト・プレイヤーなどと共に、演奏プログラムに応じて柔軟に編成されます。コアメンバーの任期は最長3年と定められており、その期間中に集中的に実力を高めることを目的とした、アカデミー的な側面も持ち合わせています。

芸術監督は、著名な指揮者である佐渡裕氏が務めています。設立当初から注目を集め、こけら落とし公演は即日完売、追加公演が行われるほどの盛況ぶりでした。また、初の本格的オペラ上演となった『蝶々夫人』も、追加公演が決定するほど高い人気を博しました。設立直後からCDのリリースも積極的に行い、その活動は多岐に渡ります。

2005年の結成以来、毎年年末には「サントリー1万人の第九」コンサートに「1万人の第九オーケストラ」として参加しています。近年では、佐渡裕氏の指揮による「夏の夜の夢」において、京都市少年合唱団との共演も実現しました。

演奏会

兵庫芸術文化センター管弦楽団は、年間を通して様々な演奏会を開催しています。

定期演奏会: 兵庫県立芸術文化センター大ホールにて、年間9プログラム、計27回の公演を実施。
名曲コンサート: 同じく大ホールにて、年間1プログラム、1回の公演を開催。
室内楽シリーズ、団員によるリサイタル: 兵庫県立芸術文化センター小ホールにて、より親密な雰囲気で音楽を楽しめる機会を提供。

これらの演奏会を通じて、クラシック音楽の普及と発展に貢献しています。

関連情報

より詳しく知りたい方は、以下の項目も参照ください。

オーケストラの一覧
クラシック音楽の指揮者一覧
コンサートマスター
歌劇場

出典・参考文献

ONTOMO MOOK『世界のオーケストラ名鑑387』音楽之友社、2009年。
ONTOMO MOOK『世界の名門オーケストラ』音楽之友社、2020年。
上地 隆裕著『世界の[オーケストラ] ～日本、オセアニア、中東、アフリカ、アジア全域 編～』株式会社 芸術現代社、2022年。ISBN 978-4-87463-221-5。

外部リンク

* 兵庫芸術文化センター管弦楽団

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