兼重宏行

兼重 宏行について

兼重 宏行（かねしげ ひろゆき、1951年9月13日生まれ）は、日本の著名な実業家であり、株式会社ビッグモーターの創立者です。彼の人生は、山口県岩国市での貧しい家庭環境からスタートし、その後、自動車業界での成功への道のりを歩んできました。

生い立ちと教育

彼は1951年に生まれ、上に姉と二人の兄を持つ4番目の子供として育ちました。家庭は主に農作業を生業としており、近くの川でシロウオや貝、アサリを採取して生計を立てていました。地元の小中学校を経て、岩国工業高校に進学し、1970年に卒業。その後、陸上自衛隊に入隊し、短い期間結婚生活を送った後に退職しました。

起業とビッグモーターの成長

1976年の1月、彼は故郷の岩国市南岩国町で兼重オートセンターを創業しました。創業当初は資金繰りが厳しく、兄の証言によれば、彼は常に「カネが、カネが」と叫んでいたとのことです。1978年には法人化し、代表取締役社長に就任。その後、1980年に社名を株式会社ビッグモーターに改めました。

この会社は、急成長を遂げ、1995年には株式会社エム・エー・シーの代表取締役社長、1996年にはヤクルト山口工場株式会社の社長を歴任しました。2008年からは株式会社ハナテンの取締役及び取締役会長として活動。彼の経営手腕により、ビッグモーターは売上高5千800億円を超える企業へと成長しました。

最近の動向

しかし、2023年7月に発覚したビッグモーター不正事件の影響により、兼重は社長報酬を1年間全額返上することを発表しました。そして同年7月25日、急遽代表取締役社長を辞任することを表明しました。彼の息子である兼重宏一副社長も同時に辞任の意向を受け入れました。

性格と人柄

兼重は業界内で非常に真面目で正直な性格として知られていますが、成功するにつれて成金趣味に走ったとも言われています。また、彼は社員に対野心的なメッセージを送り、業界のトップを目指す意欲を促すことが多かったとされています。

私生活

2020年、彼は東京都目黒区青葉台に60億円ともいわれる豪邸を新築しました。この家には噴水や茶室が完備されており、近隣住民との交流はあまりないとされています。彼の私生活には、複数の別荘（熱海や軽井沢）があり、富裕層としての生活を送っている一方で、異父兄弟とは疎遠になっていることも報じられています。

家族

再婚した兼重には3人の子供（息子2名、娘1名）がいます。その中のひとり、息子の兼重宏一は、早稲田大学卒業後にMBAを取得した若い経営者です。しかし、彼も2024年に警視庁から器物損壊の疑いで書類送検される事態に直面しています。

このように、兼重宏行は波瀾万丈の人生を送り、ビッグモーターを成功に導いた一方で、様々な問題にも直面しています。

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