内丸 (盛岡市)

内丸（うちまる）について

内丸は、岩手県盛岡市に位置する町名で、独立した単独町名です。郵便番号は020-0023で、住居表示が実施されている区域となります。2022年6月末のデータによると、この地域の人口は約190人、世帯数は127世帯に達しています。この地は盛岡の官庁街としての役割を果たしており、岩手県庁や盛岡市役所などの主要機関が存在し、昼の時間帯には多くの人々が集まります。

地理と隣接地域

内丸は盛岡市の西部に位置し、周囲の町と接しています。北側は本町通、東側は紺屋町や中ノ橋町、南東側は肴町および下ノ橋町、西側では中央通や大沢川原と接しています。この地域は盛岡城跡公園やもりおか歴史文化館が所在する南部が多く、北側にはオフィス街が広がり、地域の中心となっています。一方で、飲食店が集中する中央部には住宅地があまり見られないのが特徴です。

地形の特徴

内丸には、かつての盛岡城の内濠に由来する鶴ケ池や亀ケ池があります。これらの池は、重要な歴史的遺構と自然景観として地域に残されており、観光名所ともなっています。

歴史的背景

この地の古い呼称は石間（いしあい）であり、建武年間に南部信長によって征服されました。地域内には信長の重臣、福士慶喜の慶喜館跡が存在します。内丸は歴史的に見て、盛岡城の内堀の北方に隣接しており、独自の防御構造を持っていました。内丸は四方を堀と土手に囲まれ、町人地と隔てられていたため、藩主の上級家臣の屋敷地として重要な役割を果たしていました。

これは明治維新後に多くの変化を迎え、盛岡藩が廃藩になると同時に、内丸は官庁街や市街地へと変貌しました。この地には盛岡県庁が設置され、自治の中心としての地位を確立しました。

沿革

歴史を振り返ると、以下の重要な出来事が挙げられます。

• - 建武年間: 南部信長が内丸を征服。
• - 1636年: 南部重直が別郭を建設。
• - 明治4年: 盛岡藩の廃藩に伴い、庶民の出入りが自由化、盛岡県庁が設立。以後、内丸はますます発展。

続いて、様々な教育機関や行政機関が設立されたことにより、内丸の地域性が強化されていきました。

名称の由来

この町名の由来は、江戸時代に盛岡城の内堀と中堀の間に囲まれていた区域の呼称から来ています。この名称はまた、地域の歴史的背景を反映しているとも言えます。

現在の施設

内丸には数多くの公共機関や商業施設があります。主な施設としては、以下が挙げられます。

• - 盛岡城跡公園
• - もりおか歴史文化館
• - 岩手県庁
• - 盛岡市役所
• - 各種裁判所や警察署

これらの施設は内丸が行政的な役割を担っていることを示しており、地域の重要性がうかがえます。

交通アクセス

交通面では、内丸は多くのバス路線が通っており、特に公共交通の便が良好です。ただし、鉄道駅は存在せず、最寄の駅は盛岡駅や上盛岡駅になります。また、国道106号や国道455号も通っており、地域へのアクセスが容易です。

内丸は歴史的な背景を持つ町であり、行政の中心となる一方、周囲との密接な関係を持って発展し続けています。

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