内之倉隆志

内之倉隆志の野球人生

内之倉隆志（うちのくらたかし）は、1972年4月30日生まれ、鹿児島県鹿児島市出身の元プロ野球選手です。彼は捕手および内野手として活躍し、右投右打というスタイルで知られています。現在は福岡ソフトバンクホークスのブルペン捕手として、プロ野球界に貢献しています。

高校時代の活躍

内之倉は鹿児島実業高等学校に在籍し、1990年春の第62回選抜高校野球大会、さらに同年夏の第72回選手権大会ともに甲子園に出場しました。彼は主に4番を打ちながら、三塁手としてチームを引っ張りました。特に春には1本、夏には3本の本塁打を記録するなど、その打撃力が評価され、高校通算では39本もの本塁打を打つスラッガーとして注目されました。

プロ入りと成績

1990年のプロ野球ドラフトでは、広島東洋カープ、近鉄バファローズ、そして福岡ダイエーホークスの3球団が彼に注目しました。その結果、福岡ダイエーホークスから2位指名を受けてプロ入りを果たします。1991年シーズンからは一軍での出場機会が増え、初打席にも立ちましたが、1998年まで本塁打は僅か2本にとどまりました。

彼は1992年シーズンには1Aのサリナス・スパーズに野球留学をし、そこでの経験を経て、3年目のシーズン中に内野手から捕手へのコンバートが決まりました。このコンバートによって、彼はチームの戦力として新たな役割を担うこととなります。

キャリアと役割の変遷

内之倉は背番号を9から30へと変更し、活躍の場を広げましたが、怪我人が続出した際には本来のポジションである内野手としても出場することがありました。彼の持ち味である強肩や守備力は、プロ入り後の役割にも大きく影響を与えました。特に2002年には陳文賓とのトレード話が浮上しましたが、内之倉はこの移籍を拒否し、現役引退を決断します。

引退後と現在

引退後は球団に残り、2003年からはブルペン捕手として新しい役割を担っています。彼の経験や知識は若手選手の成長に寄与し、今なお福岡ソフトバンクホークスの一員として重要な存在です。内之倉の名前の「隆」は故郷で名を馳せた西郷隆盛に由来しており、彼の郷土への誇りが感じられます。

まとめ

内之倉隆志は、鹿児島出身という背景を持ちながらも、プロ野球界での成功を収めた選手です。彼の選手としてのキャリアはもちろん、引退後も球団に貢献する姿勢は、多くの現役選手にとっての模範となることでしょう。今後も彼のさらなる活躍に注目したいと思います。

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