内出好吉

内出好吉：時代劇を彩った名監督

内出好吉（うちで こうきち）は、1911年3月26日に宮城県加美郡小野田町（現在の加美町）で生まれ、1994年6月5日に肺癌のため83歳で亡くなった、日本の映画監督です。

生涯

内出監督は、旧制神奈川県立逗子中学校を卒業後、早稲田大学文学部に進学しました。しかし、1934年に俳優の長谷川一夫に勧められて松竹京都撮影所に入社し、大学を中退。映画界へと足を踏み入れました。第二次世界大戦の影響で1943年に召集を受けましたが、1947年に復職。その後、1955年に東映京都撮影所へ移籍しました。

東映では、映画の路線転換に伴い、テレビ部のディレクターに転身。1963年にフリーとなり、テレビ時代劇を中心に活躍しました。

『水戸黄門』での活躍

内出監督の代表作として最も知られているのは、ナショナル劇場（現・TBS系列）で放送された長寿番組『水戸黄門』です。彼は、東野英治郎が水戸黄門を演じた第1部（1969年）から、最終シリーズである第13部（1983年）まで、足掛け13年半にわたり156本もの作品を担当しました。その演出手腕は高く評価され、『水戸黄門』の人気の立役者の一人として数えられています。

その他の作品

『水戸黄門』以外にも、数多くの映画やテレビドラマの監督を手がけました。時代劇を中心に、幅広いジャンルの作品で才能を発揮しました。

詳細な作品リストは下記をご参照ください。

テレビ

水戸黄門

映画

(詳細な映画作品リストは省略)

人物

内出監督は、穏やかな人柄で、スタッフやキャストからの信頼も厚かったと言われています。また、常に新しい演出に挑戦する姿勢を持ち続け、時代劇の世界に新風を吹き込みました。

参考文献

黒井和男『日本映画・テレビ監督全集』キネマ旬報社、1988年
『映像メディア作家人名事典』日外アソシエーツ、1991年
『現代物故者事典（1994 - 1996）』日外アソシエーツ、1997年
『日本映画人名事典 監督篇』キネマ旬報社、1997年

外部リンク

日本映画データベース
allcinema
KINENOTE
MOVIE WALKER PRESS
映画.com
IMDb
テレビドラマデータベース
日本映画監督協会

内出好吉監督は、日本の映画・テレビ界に多大な貢献をした人物として、その名が長く記憶されることでしょう。

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