内務局 (琉球政府)

琉球政府の内務局は、1961年8月1日の機構改革により、行政主席官房と内政局の業務を統合して設置された行政事務部局です。内政全般を所管し、琉球政府の行政運営において重要な役割を果たしました。

内務局の変遷

内務局は、1961年8月1日に発足し、1965年8月1日に総務局に改称されるまでの約4年間、その機能を担いました。この短い期間ではありましたが、琉球政府の行政機構において、重要な変革期に存在した部局と言えるでしょう。

所掌事務

内務局の所掌事務は多岐にわたり、以下の項目が含まれていました（1961年8月1日時点）。

秘書、儀式及び褒賞、各部局間の事務調整
職員の人事
法令の公布及び文書管理
行政監察及び行政管理
支出に関すること
政府有財産及び用度に関すること
市町村の行政及び財務
東京事務所に関すること
地方庁との連絡調整
局長会議に関すること
金融機関、有価証券の発行
その他、他局の所掌に属さない事務

これらの事務を通じて、内務局は琉球政府の行政運営を円滑に進めるための基盤を整備し、各部局間の連携を強化する役割を担っていました。

組織

内務局は、以下の組織で構成されていました（1961年8月1日時点）。

内部部局

総務課
秘書課
文書課
人事課
行政監察課
地方課
用度管財課
出納課

外局

中央選挙管理委員会
東京事務所
金融検査部

附属機関

建設機械修理所
倉庫

これらの組織を通じて、内務局は多岐にわたる行政事務を効率的に処理していました。特に、地方課は市町村の行政や財務を所管し、地方自治の推進に貢献していました。

参考文献

内務局に関する詳しい情報は、以下の文献で確認できます。

照屋栄一『沖縄行政機構変遷史 明治12年～昭和59年』照屋栄一、1984年8月15日。NDLJP:9775065。

関連項目

琉球政府
行政主席

外部リンク

* 沖縄県公文書館

内務局は、短期間の活動ではありましたが、琉球政府の行政機構において重要な役割を果たした部局です。その所掌事務や組織は、当時の行政運営のあり方を理解する上で貴重な情報源となります。

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