内外大神宮

内外大神宮（ないげだいじんぐう）

内外大神宮は、茨城県筑西市にある歴史ある神社です。この神社の創建は伝説によると継体天皇の時代、具体的には27年4月21日とされています。地元の伝承では、841年の大同元年に社殿が築かれたとも伝えられています。

この神社は「おしめさま」または「神明さま」として親しまれ、地域の人々が集まる信仰のシンボルでもあります。その神紋は三つ巴で、独自の特色を持っています。

祭神について

内外大神宮には主祭神が2つ存在します。内宮には天照大御神、外宮には豊受大神がそれぞれ祀られています。また、相殿神として、内宮では天手力男神や万幡豊秋津姫命、外宮では天津彦根火瓊々杵尊や天児屋根命、天太玉命が祀られています。

神社の歴史

社伝によると、内外大神宮は大同元年、すなわち806年に社殿が造営され、また、伊勢神宮の神領としてこの地が選ばれた経緯があります。近隣の59の村が氏子として関係し、その歴史的背景からも多くの人々の信仰を集めていました。

本殿は応永年間に戦災で焼失したものの、1679年に地元の大工によって再建され、以後も幾度かの修理が行われています。特に、明治35年の拝殿の大破や、1986年の再建など、神社の姿は時代に応じて変化しています。

境内の構造と特徴

内外大神宮の境内には、内宮と外宮があり、両本殿は伝統的な三間社神明造で造られています。特に、内宮の本殿は、元々は茅葺でしたが、保護のために銅板葺に変更されています。これらの本殿は、重要文化財として国指定を受けており、歴史的価値が高いとされています。

御遷殿も同様に重要な建物で、室町時代の建築様式が色濃く残る一間社流造茅葺で、国指定の重要文化財として保護されています。その扉に刻まれた銘によって、1574年に建立されたことが確認されています。

祭事と文化財

内外大神宮では、例祭が4月21日に行われ、その直前の日曜日には多くの参拝者が訪れます。また、新嘗祭は11月10日に執り行われ、ここでも地域の人々が集い、神々への感謝を表します。

神社が保有する文化財も豊富で、重要文化財として内外大神宮の3棟が指定されています。具体的には本殿、拝殿、御遷殿の3つであり、それぞれが歴史的価値を持つ建築物として大切にされています。

このように、内外大神宮はその長い歴史と文化的な資源により、地域の重要な存在として今日まで受け継がれています。

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