内政局 (琉球政府)

琉球政府内政局について

琉球政府内政局は、1953年4月1日の機構改革によって設置された行政事務部局の一つです。それまで総務局と財政局がそれぞれ担当していた業務を統合し、内政全般を所管する組織として発足しました。しかし、1961年8月1日には内務局と計画局に分離され、その役割を終えました。

所掌事務

内政局は、以下の事務を所掌していました（1953年4月1日時点）。

政府の予算決算及び税金その他の財務に関する事項: 政府全体の財政運営に関わる重要な業務を担当していました。予算の策定、決算の取りまとめ、税金の徴収など、政府の財政活動全般を担っていました。
市町村行政及び財務に関する事項: 地方自治体である市町村の行政運営や財政に関わる業務も所管していました。市町村の活動を支援し、地方自治の円滑な運営に貢献していました。

組織

内政局の組織は、1953年4月1日時点で以下の通りでした。

内部部局

庶務課: 局内の庶務全般を担当し、人事、文書管理などを担当していました。
行政課: 行政事務全般を担当し、政策立案や実施に関わっていました。
主計課: 会計事務を統括し、予算の執行や管理を行っていました。
主税課: 税務事務を統括し、税金の徴収や管理を行っていました。
理財課: 財政に関する事務を担当し、資金の調達や運用などを行っていました。
管財課: 財産の管理を担当し、国有財産の管理や運用を行っていました。
用度課: 物品の調達や管理を担当し、政府の活動に必要な物品を確保していました。
出納課: 現金の出納を担当し、会計処理における現金の出し入れを行っていました。

支分部局

税関: 関税に関する事務を担当し、輸出入に関する税金の徴収や管理を行っていました。
税務署: 税務に関する事務を担当し、税金の徴収や税務調査を行っていました。

参考文献

照屋栄一『沖縄行政機構変遷史 明治12年～昭和59年』照屋栄一、1984年8月15日。NDLJP:9775065。

関連項目

琉球政府
行政主席

外部リンク

沖縄県公文書館

内政局は、短期間ではありましたが、琉球政府の行政運営において重要な役割を果たした機関でした。その業務は多岐にわたり、政府の財政運営や地方行政の円滑化に大きく貢献しました。

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