内村川

内村川（うちむらがわ）

内村川は、長野県上田市を流れる信濃川水系の一級河川です。上田市の南西部に位置する保福寺峠、三才山峠、武石峠付近を源流とし、東に向かって流れています。途中、鹿鳴湖（内村ダム湖）を通り、上田市御嶽堂で依田川に合流します。

地理的特徴

内村川の河川勾配は50分の1から70分の1と比較的緩やかです。流域の降雨量は比較的少ない地域です。

歴史と災害

1958年（昭和33年）には台風21号、翌1959年（昭和34年）には台風7号による大雨で内村川が氾濫し、周辺地域に甚大な被害をもたらしました。これらの災害では、家屋の浸水だけでなく、死者も発生しています。短期間に相次いだ大規模な水害を受け、長野県は依田川総合開発の一環として内村川の治水対策を急務としました。

治水対策

治水対策として、鹿教湯温泉の上流に内村ダムが建設され、1983年に完成しました。このダムの完成により、内村川の洪水調節能力が大幅に向上し、流域の安全性が高まりました。

流域の自治体

内村川の流域に含まれる自治体は以下の通りです。

長野県
上田市

並行する交通

内村川の流域には、以下の道路が並行しています。

国道254号

参考文献

建設省北陸地方建設局編集『信濃川百年史』1979年3月30日、社団法人北陸建弘済会発行

もう一度検索