内灘大橋

内灘大橋（サンセットブリッジ内灘）

内灘大橋は、石川県河北郡内灘町に位置し、河北潟放水路に架けられた美しい斜張橋です。2001年9月16日に開通し、石川県道162号高松内灘線の一部を担っています。愛称である「サンセットブリッジ内灘」の名で親しまれ、その美しい姿は多くの人々を魅了しています。

デザインと特徴

内灘大橋は、河北潟に飛来する白鳥と、石川県の冬の風物詩である雪吊りをモチーフにデザインされています。特に目を引くのは、日本海側で唯一採用されている多色カラー照明によるライトアップです。季節ごとに照明の色が変化し、金沢市街地からもその美しい姿を眺めることができ、新たな観光スポットとして注目を集めています。

また、2009年にはNPO法人地域活性化支援センターにより「恋人の聖地」に認定されました。この認定を記念して、2010年には内灘大橋を一望できる内灘町総合公園に「幸せへの鐘」とモニュメント「ダブルハート」が設置され、ロマンチックな雰囲気をさらに高めています。

歴史的背景

内灘町は、1960年代から金沢市のベッドタウンとして発展を遂げてきました。しかし、1968年に河北潟の浸水対策として建設された放水路によって町域が南北に分断され、住民の生活に不便が生じていました。町内を南北に行き来するためには、急カーブの道路や急勾配の坂道を利用せざるを得ず、人口増加とともに内灘町中心部と北部間のアクセス改善が急務となっていました。そのため、橋の建設は町民の長年の悲願となっていたのです。

内灘町は、この交通の不便を解消するために、1992年から内灘大橋の建設に着手しました。1996年には橋脚工事が始まり、約88億円の費用と5年の歳月をかけて2001年に竣工、開通に至りました。当時、内灘町には観光地が少なかったため、町のランドマークとするべく、内灘大橋の開通と同時にライトアップも開始されました。

構造

内灘大橋は、3径間連続PC斜張橋という構造形式を採用しています。

• - 全長: 344.0m
• - 支間割: 86m + 172m + 86m
• - 主塔高: 95.5m
• - 有効幅員: 16.5m（車道6.5m + 歩道3.5m × 2）
• - 工期: 5年
• - 工費: 88億8千万円

周辺情報

内灘大橋の周辺には、以下のスポットがあります。

• - 河北潟: 内灘大橋が架かる河北潟は、豊かな自然が残る場所で、多くの水鳥が生息しています。
• - 道の駅内灘サンセットパーク: 内灘大橋を一望できる道の駅で、地元の特産品やお食事を楽しむことができます。

関連情報

• - 一般県道高松内灘線内灘大橋 - 石川県土木部道路建設課
• - サンセットブリッジ内灘/内灘大橋/放水路 - 内灘町
• - ほっと石川旅ねっと 内灘大橋/サンセットブリッジ内灘 - 石川県観光連盟
• - LOVE&BEACH/サンセットブリッジ内灘 - 恋人の聖地プロジェクト

内灘大橋は、その美しいデザインとライトアップ、そして周辺の自然環境と合わせて、訪れる人々にとって魅力的な場所となっています。

もう一度検索