内田隆滋

内田隆滋（うちだ たかしげ）は、1919年3月20日に生まれ、2016年7月29日に97歳で亡くなった、昭和から平成時代にかけての土木工学者、鉄道官僚、そして実業家です。最終的な位階は従四位で、東武鉄道の社長を務めたことで知られています。

生涯

1943年に東京帝国大学工学部土木工学科を卒業後、海軍技術将校として教育に携わりました。戦後、鉄道省に入省し、施設局に配属されます。その後、鉄道省内で重要な役職を歴任し、1963年には建設局計画課長、1968年には幹線調査室長、1970年には建設局長に就任しました。1972年には常務理事となり、1975年に鉄道省を退官しました。

退官後は民間企業へ転身し、1976年に東武鉄道に入社。常務、専務を経て、1983年には日本鉄道建設公団総裁に就任しました。1987年に東武鉄道へ復職し、1988年には取締役副社長となり、1994年6月には社長に就任しました。

内田隆滋は、東武鉄道の経営者としての手腕を発揮する傍ら、土木学会第76代会長を務めるなど、業界の発展にも大きく貢献しました。鉄道事業だけでなく、土木工学の分野でもその名を知られていました。彼の多岐にわたる活躍は、日本のインフラ整備と鉄道技術の発展に不可欠なものでした。

2016年7月29日、肺炎のため97歳でその生涯を閉じました。

受賞歴

1990年 - 土木学会功績賞
1997年 - 勲二等旭日重光章

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