内藤政和

内藤政和（ないとう まさとも）は、江戸時代後期の大名であり、日向国延岡藩の第5代藩主です。官位は従五位下・備後守。延岡藩内藤家宗家10代に当たります。

略歴

天明7年（1787年）6月2日、第3代藩主・内藤政脩の長男として江戸で生まれました。幼名は亀之助。

寛政12年（1800年）に先代藩主であった内藤政韶の養嗣子となり、享和2年（1802年）に政韶が死去したため、その跡を継いで延岡藩の藩主となりました。しかし、文化3年（1806年）10月17日に、20歳という若さで江戸にて死去しました。政和には実子がなかったため、養父である政韶の長男・政順が跡を継ぐこととなりました。法号は敬徳院。墓所は神奈川県鎌倉市の光明寺にあります。

内藤政和は藩主として在位した期間は短いものでしたが、内藤家の歴史においては重要な人物の一人として位置づけられています。若くして亡くなったため、藩政において特筆すべき業績を残したという記録はありませんが、彼の存在が後の藩主である政順へと繋がる重要な役割を果たしました。

系譜

実父: 内藤政脩（第3代藩主）
養父: 内藤政韶（第4代藩主）
* 養子: 内藤政順（内藤政韶の長男）

内藤政和の死後、内藤政順が藩主となったことで、延岡藩内藤家は安定した世襲を続けることとなります。政順は藩政改革に尽力し、延岡藩の発展に大きく貢献しました。政和の存在は、直接的な藩政への影響は少ないものの、その後の延岡藩の歴史を語る上で欠かせない要素となっています。

内藤政和の墓所である光明寺は、現在も多くの人々が訪れる場所であり、彼の短い生涯を偲ぶことができます。また、光明寺には内藤家ゆかりの品々も保存されており、延岡藩の歴史を知る上で貴重な資料となっています。

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