内装仕上げ施工技能士

内装仕上げ施工技能士とは

内装仕上げ施工技能士は、国家資格である技能検定制度の一種であり、内装仕上げ施工に関する知識と技能を証明する資格です。都道府県職業能力開発協会が実施する学科および実技試験に合格した者が、その称号を得ることができます。

資格の概要

この資格は、建築物の内装を美しく、快適に、そして安全に仕上げるための専門的な知識と技術を持つことを証明します。具体的には、以下の作業に関する技能が評価されます。

プラスチック系床仕上げ工事
鋼製下地工事
ボード仕上げ工事
カーテン工事

等級は1級から3級まであり、それぞれ上級技能者、中級技能者、初級技能者として、必要な技能レベルが定められています。

1級: 上級技能者として、高度な技術と豊富な経験が求められます。設計図を理解し、複雑な施工に対応できる能力が必要です。
2級: 中級技能者として、一定レベルの技術と知識が求められます。指示に基づいて、正確かつ効率的に作業を進める能力が必要です。
3級: 初級技能者として、基本的な技術と知識が求められます。簡単な作業を指示通りにこなせる能力が必要です。

試験内容

実技試験では、それぞれの等級に応じて、以下のような作業を行います。

プラスチック系床仕上げ工事

1級: 試験台の平場や階段部分への床タイル・床シートの張り付け、平場や立上り部への床シート張り及び熱溶接作業 (試験時間: 3時間30分)
2級: 試験台の平場への床タイル・床シートの張り付け (試験時間: 2時間30分)
3級: 試験台の平場への床タイル・床シートの張り付け (試験時間: 2時間30分)

鋼製下地工事

1級: 天井伏図や展開図に基づき、鋼製野縁やスタッド等を使用した天井・壁の鋼製下地作業 (試験時間: 2時間55分)
2級: 天井伏図や展開図に基づき、鋼製野縁やスタッド等を使用した天井・壁(平壁)の鋼製下地作業 (試験時間: 2時間25分)
3級: 天井下地軸組図や壁下地軸組図に基づき、鋼製野縁やスタッド等を使用した天井・壁(平壁)の鋼製下地作業 (試験時間: 1時間45分)

ボード仕上げ工事

1級: 鋼製下地に取り付けてある試験台に、天井伏図や展開図に基づき、天井及び壁(柱による違い壁)のボード仕上げ作業 (試験時間: 2時間55分)
2級: 鋼製下地に取り付けてある試験台に、天井伏図や展開図に基づき、天井及び壁(平壁)のボード仕上げ作業 (試験時間: 2時間25分)
3級: 鋼製下地に取り付けてある試験台に天井伏図、壁立面図等に基づいて、天井及び壁(平壁)のボード仕上げ作業 (試験時間: 1時間45分)

カーテン工事

1級: カーテン施工製作図により、裏地付きのカーテンを仕上げる (試験時間: 3時間)
2級: カーテン施工製作図により、カーテンを仕上げる (試験時間: 2時間30分)
3級: カーテン施工製作図により、カーテンを仕上げる (試験時間: 2時間15分)

取得後のメリット

技能検定に合格すると、合格証書が交付され、技能士を名乗ることができます。1級合格者は厚生労働大臣名、2級と3級は各都道府県知事名で交付されます。資格を表記する際は、必ず等級を明示する必要があります。

また、内装仕上げ施工[技能士]]の資格は、職業訓練指導員]の実技試験免除[[資格にもなっています。

名称独占資格

職業能力開発促進法により、内装仕上げ施工技能士の資格を持っていない者が、内装仕上げ施工技能士と称することは禁じられています。

関連情報

日本室内装飾事業協同組合連合会
* 全国技能士会連合会

内装仕上げ施工技能士は、内装業界で活躍するための重要な資格の一つです。取得することで、専門家としての信頼性を高め、キャリアアップに繋げることができます。

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