都道府県職業能力開発協会

都道府県職業能力開発協会について

概要

都道府県職業能力開発協会（以下、協会）は、1979年に設立された法人であり、職業能力開発促進法に基づいて各都道府県において運営されています。厚生労働省や各都道府県、また中央職業能力開発協会との緊密な連携により、職業能力の向上を図るためのさまざまな事業を推進しています。これにより、職業訓練や技能検定を効果的に実施し、技術者の育成に貢献しています。

主な業務内容

協会は、以下のような業務を主に行っています。

• - 職業訓練指導員免許の申請：職業訓練指導員を目指す人々に向けて、厚生労働大臣が指定した48時間の講習を実施しています。

• - 技能検定の実施：受検申請書の受付を行い、都道府県内で技能検定を実施しています。また、技能検定委員の選任も行います。

• - 技能競技大会の運営：各都道府県で開催される技能競技大会を主催し、参加者の技術を競わせる場を提供します。

• - 技能大会選手の選定：技能五輪全国大会や技能グランプリに出場する都道府県代表選手の選定を行い、県予選を通じて選手団を結成します。

各都道府県協会

協会は全国各地に存在し、具体的には次のような協会が設立されています：

• - 北海道、青森県、秋田県、山形県、岩手県、宮城県、福島県、栃木県、茨城県、群馬県、埼玉県、東京都、千葉県、神奈川県、新潟県、長野県、山梨県、静岡県、愛知県、岐阜県、三重県、富山県、石川県、福井県、滋賀県、京都府、奈良県、和歌山県、大阪府、兵庫県、岡山県、広島県、鳥取県、島根県、山口県、香川県、愛媛県、徳島県、高知県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県の各職業能力開発協会が存在します。

不正支出問題

2009年、会計検査院の調査によって、協会の8つの県（岩手、宮城、栃木、新潟、石川、福井、島根、広島）で職員による不正支出が発覚しました。その額は合計で約3,410万円に達し、福井県の協会では2002年度から2005年度の間に約1,585万円の不正支出があり、更にその内容の中には女性コンパニオンを伴った宴会も含まれていたことが明らかになりました。

まとめ

都道府県職業能力開発協会は、職業能力の開発を促進する重要な組織であり、各地域での技能の向上に寄与する様々な活動を行っています。しかし、過去の不正問題なども踏まえ、今後は透明性を持った運営がさらに求められることでしょう。

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