内里教会

内里教会の歴史と現状

内里教会（ネリきょうかい）は、大韓民国の仁川広域市中区内洞に位置するメソジスト（監理会）教会である。この教会は、韓国のプロテスタント宗教の中でも非常に古い歴史を持つ教会の一つとして知られ、信者からは「韓国のオモニ（お母さん）教会」とも称されている。その歴史の中で、教育と宣教を並行して進め、さまざまな分野において「韓国初」とされる記録を残してきた。

教会の設立と初期の活動

内里教会は1885年7月29日に設立され、アペンゼラー宣教師によって創始された。その後、1892年にはジョーンズ宣教師夫婦が韓国最初の初等学校である永化初等学校を設立し、翌1893年には韓国最初の神学班を立ち上げた。また、同年には女性専用礼拝堂が建設され、韓国人が自分たちの力だけで建てた最初の教会堂となった。このような初期の取り組みによって、内里教会は教育機関としての役割を果たしながら、信仰を広めていった。

教会の進展

内里教会は、信者のニーズに応えるため、さまざまな施設を整備してきた。1901年には煉瓦造りの十字型の新たな建物が建設され、その後、1955年には新しいガイドラインに従って再建が行われ、1958年には新築された宣教100周年記念礼拝堂が奉献された。この礼拝堂は、現在も主日礼拝や水曜礼拝など多くの活動の場として活用されている。

また、教会は2011年に新しいアペンゼラー・ビジョン・センターを設立し、2013年には十字架刑ウェスレー礼拝堂が完成するなど、さらに施設の充実を図っている。これらの建物は互いに近接しており、信徒がさまざまな用途で利用できるよう配慮されている。特にアペンゼラー・ビジョン・センターは、地上階および地下を合わせた9階の規模を有し、教会学校の礼拝や青年会の集まりに活用されるほか、外部からの行事にも利用されることがある。

社会貢献と将来の展望

内里教会は、1999年には社会福祉機関である内里療養院を設立し、身寄りのない高齢者を支援している。これにより、教会は地域社会への貢献を果たすとともに、信者同士の結びつきを強化している。近隣には聖公会の聖公会内洞聖堂も存在し、地域の信仰共同体における交流の場ともなっている。

交通アクセス

内里教会へのアクセスは、京仁線の東仁川駅から方便が良い。首都圏電鉄1号線を利用することで、容易に訪れることができる。

このように、内里教会はその設立以来、教育と信仰の両面において重要な役割を果たし続けており、今後も地域に根ざした信仰の場として成長していくことが期待される。

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