冠婚葬祭入門

テレビドラマ『冠婚葬祭入門』について

番組概要

『冠婚葬祭入門』（かんこんそうさいにゅうもん）は、1971年4月4日から同年9月26日にかけて、TBS系列の日曜21時台にて放映された日本のテレビドラマです。カラー形式で制作された各話30分の短編連続ドラマで、全11話をもって完結しました。

原作と企画

本作は、作家であり生活評論家としても知られる塩月弥栄子氏による同名のベストセラー書籍を原作としています。当時の社会現象ともなった原作を映像化する企画として生まれました。

物語の骨子

物語の中心となるのは、雑誌記者として働く松野みどり（武原英子）と、建築技師である速水五郎（中山仁）という二人の男女です。このドラマでは、対照的ながらも惹かれ合う二人が、様々な出来事や人間関係の中で関係を深め、やがて結ばれるまでの過程が、軽妙かつコミカルなタッチで描かれます。主人公二人のロマンスを軸に、彼らを取り巻く個性豊かな登場人物たちが織りなす人間模様が展開されます。

特異な放送状況

本作の放送期間中、特に注目すべきはその特殊な放送スケジュールでした。当時のTBSでは、日曜日の夜帯にプロ野球やプロボクシングといったスポーツ中継が頻繁に編成されており、特に20:00から21:26までがスポーツ中継枠となることが多かったため、本作のようなレギュラー番組は度重なる休止に見舞われました。結果として、放送開始当初には1か月に1回のペースでしかオンエアされないといった時期も見られるなど、全11話の放送を終えるまでに約半年を要することとなりました。

主要なスタッフとキャスト

本作の制作には、当時の日本のテレビドラマ界で活躍していた多くの才能が集結しました。

スタッフ

脚本：宮川一郎
監督：今井雄五郎

キャスト

主人公の松野みどり役を武原英子が、相手役の速水五郎役を中山仁がそれぞれ演じました。また、二人を取り巻く重要なキャラクターとして、五郎の弟・八郎を佐々木剛が、みどりの母を沢村貞子が演じるなど、実力派の俳優陣が顔を揃えています。

松野みどり：武原英子
速水五郎：中山仁
八郎（五郎の弟）：佐々木剛
みどりの母：沢村貞子
榊原夫人：志賀真津子
あかね：京春上
益田喜頓
他

放送リスト

（※放送リストの詳細は提供情報に含まれていません）

まとめ

テレビドラマ『冠婚葬祭入門』は、ベストセラー原作を基にしたロマンティックコメディとして、1971年の日曜夜を彩った作品です。度重なるスポーツ中継によるイレギュラーな放送スケジュールという特徴を持ちつつも、主演の武原英子と中山仁、そして脇を固めるベテラン・若手俳優たちの魅力的な演技によって、当時の視聴者に親しまれました。

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