冨士大石寺顕正会

冨士大石寺顕正会の概要

冨士大石寺顕正会（ふじたいせきじけんしょうかい）は、日本の法華系の宗教団体で、日蓮系に属します。この団体は、埼玉県さいたま市に本部を構え、日本全国に約60の会館を持っています。会員数は約260万人とされ、法華経の教えに基づいた信仰を実践しています。

歴史的背景

冨士大石寺顕正会は1957年に日蓮正宗の信徒団体「妙信講」としてはじまりました。その後、1974年には日蓮正宗との関係が分裂し、独自の道を歩むことになります。顕正会は日蓮を本仏として尊重し、法華経を真実の教えと考えています。

教団の教義

顕正会の教義では、日蓮大聖人の仏法が個人の幸福や国家の安定をもたらすとされ、特に「国立戒壇」の設立を宿願としています。この国立戒壇は、日蓮によって遺命されたもので、富士大石寺の大御本尊に基づくとされています。

信仰の実践

顕正会では、勤行と呼ばれる修行が重要視されています。信者は、朝夕の勤行で法華経の経典を唱え、日蓮への信仰を深めることが求められます。また、折伏活動により他者への教えを広めることも重要な任務とされています。

他教団との対立

顕正会は、日蓮正宗や創価学会などの他の日蓮系教団と教義上で厳しい対立関係にあります。顕正会は、学会の大謗法を批判し、国立戒壇の設立を求め続けています。特に、創価学会との関係は深刻で、両者の教義には根本的な相違があります。

現在の動向

2023年10月には、理事長の浅井昭衛が死去し、彼の息子である浅井城衞が新たに指導者となりました。教団の運営や対外的な関係にどのような影響があるかが注目されています。

結論

冨士大石寺顕正会は、日蓮の教えに基づいて信仰を実践する宗教団体であり、特に国立戒壇設立のための活動を続けています。他の仏教系団体との対立が続く中で、今後その活動の展開に注目が集まっています。

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