凱歌の号砲 エアランドフォース

凱歌の号砲 エアランドフォース

『凱歌の号砲 エアランドフォース』は、2002年3月8日にコーエー（現在のコーエーテクモゲームス）からリリースされた現代戦シミュレーションRPG（SLG）。本作は、戦略を駆使して敵軍と戦うゲームであり、特にその独特なルールや高い自由度が特徴的です。

概要

本作は、かつての『大戦略』シリーズと同じジャンルに属していますが、初期の『大戦略シリーズ』のディレクションを担当した石川淳一が制作したことでも知られています。画期的な点として、衛星写真を用いたリアルな実写グラフィックと3D演出の導入があります。しかし、ゲームルールはそれほど複雑ではなく、シンプルさが求められる設計となっています。また、比較的低スペックのPCでも動作可能で、ノートパソコンなどでも快適にプレイできる点も魅力です。

ストーリー

物語は1945年、太平洋戦争の終結後に日本がソビエト連邦とアメリカに占領され、後に1991年に統一を果たすも、米ソの影響で軍事政権により再び分裂するという設定です。この「現代の戦国時代」とも言える状況の中、200X年にプレイヤーは自由解放軍の司令官として戦場に送り込まれ、強大な敵と戦うことになります。

ゲームシステム

ゲームは「軍備モード」と「戦場モード」の2つから成っています。

軍備モード

このモードでは、兵器の購入、修理、軍団の編成を行い、次の戦闘に備えます。ここでの重要性は、持っている兵器のリソースを管理し、最大40部隊で構成される軍団を編成することです。与えられた資金内での戦略的な選択が求められます。また、敵軍のレベルは自軍のレベルに応じて調整されるため、最小限のユニットでも戦いを有利に進めることが可能です。

戦場モード

実際に戦闘が行われるこのモードでは、基本的に「移動」と「攻撃」の2つのアクションを駆使して進行します。プレイヤーのアイデア次第で、様々な戦術を試すことができ、高い自由度が魅力です。例えば、特定の都市を占領することで補給物資が手に入りますが、これを効率的に使わなければなりません。戦場での戦い方はおおむね『大戦略シリーズ』と似たような形式で、地形や兵器の特性を利用して優位を取ることが求められます。なお、戦闘には時間制限があり、複数国籍の兵器を運用する場合は注意が必要です。

兵器と国籍

本作では、アメリカ陸軍、ロシア、ドイツ、イギリス、日本など、各国の強力な兵器が登場します。アメリカ陸軍は強力な航空ユニットを持つ一方、ロシアは多様な兵器を擁し、ドイツやイギリスはそれぞれ異なる特性を持ったユニットを展開します。日本は相対的に少ない種類の兵器を持ちつつも、ユニットの機数回復に優れています。これにより、プレイヤーは国の特性を活かした戦略を考える必要があります。

まとめ

『凱歌の号砲 エアランドフォース』は、シンプルなルールでありながら、戦略性が高く、自由度のある現代戦SLGです。独特な設定や多様な兵器の選択肢、そして緊迫感あふれる戦場の構築は、プレイヤーに刺激的な体験を提供します。

もう一度検索