出てこい!!ムーチャス

『出てこい!!ムーチャス』は、1994年10月17日から12月5日まで読売テレビ制作、日本テレビ系列で放送されたバラエティ番組です。全8回放送されました。その後、1995年1月9日から1月30日までは『新ムーチャス・勝ち抜きバトル』と改題され、全3回放送されました。放送時間はどちらも毎週月曜19:00-19:30でした。

番組の主な内容は、まず一般参加者が自らの特技やパフォーマンスを披露し、それを5人の芸能人審査員が評価します。審査結果に応じて賞金額が決定され、参加者はその賞金を賭けてゲームに挑戦するというものでした。司会はヒロミが務め、1970年代後半から80年代初頭に人気を博した視聴者参加番組『ドバドバ大爆弾』へのオマージュが強く感じられました。ゲームパートは、当時裏番組だった『関口宏の東京フレンドパークII』を意識した内容となっていました。

しかし、番組は90年代の若者向けにリメイクされたものの、構成の古さは否めず、視聴率は低迷しました。当時、同じ日本テレビ系列で放送されていた『TVおじゃマンモス』では、ヒロミが自身の出演番組である当番組の宣伝権を賭けて、森脇健児とゲーム対決をするコーナーがありました。森脇が勝利した場合、宣伝権は『超IQ!ひらめきパパ』に与えられるという企画でした。

1994年12月5日の放送をもって番組は『出てこい!!ムーチャス』としての放送を終え、翌年1月9日からは『新ムーチャス・勝ち抜きバトル』としてリニューアルされました。司会には大東めぐみが加わり、ゲームパートに代わってロデオマシンの我慢コーナーが追加されました。これは当時日本では珍しいもので、所ジョージがこのロデオマシンを体験するため、ほぼ一般参加者と同じ立場で出演したというエピソードも残っています。

しかし、番組改題後の間もない1995年1月17日に阪神・淡路大震災が発生。この影響で月曜19:00枠では震災関連番組『追跡・大震災 負けへんで!!』が放送されることとなり、結果として『新ムーチャス・勝ち抜きバトル』は1995年1月30日に終了しました。番組は短い期間での終了となりましたが、当時のバラエティ番組の流行や変化を感じさせる作品として記憶されています。

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