出席簿

出席簿の概要

出席簿（しゅっせきぼ）とは、会議や学校で参加者の出欠を記録するための帳簿を指します。学校においては、児童や生徒の出席状況を記録するために使用され、企業などでの従業員の出席を記録する帳簿は「出勤簿」と呼ばれます。

日本の学校における出席簿

日本の学校制度に基づく出席簿は、学校教育法施行規則第15条において、「学校において備えなければならない表簿」として定義されています。この法律により、出席簿は最低でも5年間保存することが義務付けられています。出席簿には、児童・生徒の日々の出席、欠席、遅刻、早退、出席停止、忌引、公欠などの詳細が記録されます。また、入学、転学、退学に関する情報も含まれています。

多くの学校では、出席簿は2穴または4穴で綴じられており、通常は黒い表紙が使われ、この表紙には綴じ紐が付けられています。出席簿の記入は、児童や生徒の名前が書かれた欄に、さまざまな記号を用いて行います。記載に使用する記号は各学校や教育委員会によって定められており、出席の場合は空欄、欠席の場合は斜線を引く、遅刻はその斜線と組み合わせた特別な記号で示されることが一般的です。

出欠の記録

出欠情報は、週ごと、月ごと、あるいは学期ごとに整理され、授業日数と共に集計されます。その結果は指導要録において、出席に関するデータとして保存されます。さらに、通知表や進学・就職時の調査書などにも出欠の情報が記載されることがあります。

男女共学校と出席簿

2000年に男女共同参画社会基本法が施行された後、性別に基づかずに生年月日や名前の五十音順に出席簿を作成する男女共学校が現れるようになりました。これにより、出席簿の作成方法も多様化しています。

個人情報の保護

出席簿には個人情報が多く含まれるため、個人情報保護法が施行されたことで、その取扱いには特に注意が必要とされています。多くの学校では、出席簿を職員室などに設置された鍵付きのロッカー内で保管し、教室内での保管を禁止するなどの対策を講じています。

まとめ

出席簿は、生徒の出欠状況を記録する上で重要な役割を果たしており、教育機関においては法律に基づいて厳格に管理されています。その運用方法や記録の仕方は、時代や社会の変化に伴い、徐々に進化してきているのです。

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