出田りあ

出田りあ：国際的な活躍を続けるマリンバ奏者

出田りあ（いでた りあ）は、1982年オーストリア・ウィーン生まれの日本のマリンバ奏者です。現在、ドイツ・ベルリンを拠点に、国際的な舞台で活躍しています。幼少期より類まれな才能を示し、数々のコンクールで受賞、名門音楽院での研鑽を経て、高い評価を得ています。そのキャリアと、家族や出自についてもご紹介します。

幼少期と才能の開花

出田敬三氏を父に持つ出田りあは、2歳で熊本県に移り住み、6歳からマリンバを始めました。音楽一家に育ち、幼少期から音楽に囲まれた環境で過ごしたことが、彼女の音楽への情熱を育んだと言えるでしょう。才能豊かな彼女は、順調に音楽の道を歩み始めます。

輝かしい留学時代と受賞歴

九州女学院高等学校（現ルーテル学院高校）芸術コース卒業後、彼女はフランスへ留学。パリ国立高等音楽院では研鑽を積み、2003年には「第1回パリ学生国際マリンバコンクール」でグランプリを受賞。さらに、審査員全員一致の首席および審査員特別賞を受賞して卒業という快挙を達成しました。その後もストラスブール・コンセルヴァトワール・ソリストコースを修了するなど、着実に実力を伸ばしていきました。

多彩な演奏活動と国際的な評価

帰国後、彼女は国内外で精力的に演奏活動を展開します。NHK-FM放送『名曲リサイタル』への出演や、熊本市産業文化会館、東京オペラシティでのデビューリサイタル開催など、注目を集める存在となりました。2006年には、イタリア国際打楽器コンクールとフランス国際マリンバコンクールで最年少審査員を務めるなど、その高い音楽性と評価の高さが伺えます。

結婚と国際的な共演

2007年、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団第1コンサートマスターの樫本大進氏と結婚。以来、ベルリンを拠点に活動の幅を広げています。夫である樫本氏との共演はもちろんのこと、エマニュエル・パユ、ポール・メイエ、エリック・ル・サージュといった世界的な音楽家たちとの共演も果たしています。2009年には、フランスのサロン・ド・プロヴァンス国際室内楽フェスティバルにも出演しました。

社会貢献活動

東日本大震災発生後は、義援金コンサートを開催するなど、社会貢献活動にも積極的に取り組んでいます。2011年には、ベルリンと熊本でチャリティコンサートを開催し、被災者支援に尽力しました。

教育活動

平成音楽大学客員教授として、後進の育成にも携わっています。母校への貢献と、音楽教育への情熱は、彼女の音楽家としての姿勢を象徴しています。

家族

出田りあ氏の家族もまた、音楽や教育に携わる著名人の集まりです。父は平成音楽大学学長、弟は学校法人御船学園理事長、妹は宝塚歌劇団出身者という、恵まれた環境で育ちました。彼女の才能は、こうした家族環境も背景にあると言えるでしょう。

まとめ

出田りあは、卓越した技術と音楽性、そして国際的な活躍で知られる、現代を代表するマリンバ奏者です。彼女の今後の活躍に、ますます期待が高まります。

もう一度検索