出町座

出町座について

出町座（でまちざ）は、京都府京都市上京区に位置する映画館です。この劇場は、映画製作会社であるシマフィルムが運営しており、出町桝形商店街の一角にあります。出町座は地域に根ざした文化の発信地として、その存在感を徐々に高めています。

歴史

出町座の設立は、シマフィルムが運営を手掛けていた立誠シネマにさかのぼります。立誠シネマは京都市と共同で運営されていましたが、2017年7月に閉館しました。その後、シマフィルムは上京区の出町桝形商店街に新たな映画館を設立することを決定し、出町座が誕生しました。

2017年12月28日のオープン日に合わせて、リュミエール兄弟が1895年にシネマトグラフを商業公開した記念日を祝いました。初日のプログラムとして、兄弟の作品を再編集した映画『リュミエール!』が上映され、多くの来場者を魅了しました。開館からわずか約2か月半で1万人の観客を動員するなど、その人気を証明しました。

施設概要

出町座は、映画上映を行うための二つのスクリーンがあります。地下1階には42席、2階には48席を設けており、快適な座席で映画を楽しむことができます。さらに、1階には書店「CAVA BOOKS」とカフェ「出町座のソコ」が併設されているのが特徴です。

書店では上映作品の原作やそれに関連する書籍を取り扱い、映画ファンに向けた情報提供を行っています。同じく1階のカフェは映画にちなんだドリンクを提供するだけでなく、通常のカフェメニューやアルコール飲料も充実しています。また、3階にはフリースペースがあり、ギャラリー展示やトークイベントなど様々な活動が行われています。

出町座の建物は元々薬局が入っていたビルを改装して使用されており、当時の雰囲気を残しつつ映画館としての機能を持たせています。さらに、劇場内の扉や上映機材、券売機、座席は、2017年1月に閉館したニュー八王子シネマから譲り受けたものを活用している点も見逃せません。

アクセス & データ

出町座は、叡山電鉄と京阪電気鉄道の出町柳駅から徒歩5分、また京都市営地下鉄今出川駅からは徒歩10分の位置にあります。訪れるのがとても便利な立地です。

• - 所在地: 京都府京都市上京区三芳町133
• - 座席数: 地下1階に42席、2階に48席
• - 運営会社: シマフィルム
• - 運営事務所: シマフィルム京都オフィス

出町座は、映画に関連するイベントや屋外展示などで地域の文化活動に寄与し続けています。地域住民に愛される映画館として、今後も多くの人々に親しまれることでしょう。

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