出羽国の式内社一覧

出羽国の式内社一覧

出羽国の式内社一覧は、平安時代中期に編纂された法令集『延喜式』の「神名帳」に記載されている神社、いわゆる「式内社」と、その論社をまとめたものです。この一覧は、当時の神社の格式や分布を知る上で重要な資料となります。また、『延喜式』編纂時に存在していたにも関わらず、神名帳に記載されなかった「式外社」についても付記しています。

式内社

『延喜式』神名帳には、出羽国に鎮座する神社として、以下の9座9社が記載されています。

大社: 2座2社（いずれも名神大社）
小社: 7座7社

これらの式内社は、当時の朝廷から特別な扱いを受けていた神社であり、その存在は古代社会における神社の重要性を示しています。

式外社

式外社とは、『延喜式』神名帳には記載されていないものの、同時代に存在したとされる神社です。出羽国においては、以下の神社が式外社として知られています。

城輪神社: 『日本三代実録』には「城輪神」と記されています。
古四王神社: 『日本三代実録』には「高泉神」と記されています。

これらの式外社は、式内社と同様に地域の人々から信仰を集めていたと考えられますが、『延喜式』編纂時には何らかの理由で記載が見送られたと考えられています。

参考文献

皇典講究所・全国神職会校訂『延喜式 上巻』（大岡山書店、昭和4年） - 国立国会図書館デジタルコレクション
『延喜式 第2』（日本古典全集刊行会、昭和4年） - 国立国会図書館デジタルコレクション

外部リンク

* 出羽国 式内社9座 - 國學院大學21世紀COEプログラム「神道・神社史料集成」

まとめ

出羽国の式内社一覧は、古代出羽国の神社を理解するための重要な手がかりとなります。式内社だけでなく、式外社の存在も知ることで、当時の信仰の多様性や、歴史の流れの中で神社がどのように変化してきたかを知ることができます。この一覧を通して、古代の人々が神々をどのように崇拝し、日々の生活と結びつけていたのか、思いを馳せてみるのも良いかもしれません。

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