出雲高松駅

出雲高松駅の概要

出雲高松駅（いずもたかまつえき）は、かつて島根県出雲市高松町に存在した西日本旅客鉄道（JR西日本）の大社線の駅です。この駅は、1912年に開業し、1990年に廃止されるまで78年にわたり地域交通の一端を担っていました。駅名は1932年に出雲高松駅に改称され、時代を経てその役割を果たしました。しかし、1990年4月1日、大社線の廃止に伴って駅も廃止となりました。

歴史

出雲高松駅の歴史は、1912年にさかのぼります。元々国鉄の朝山駅（あさやまえき）として開業し、一般駅としての機能を担いました。開業から20年後の1932年には現在の駅名である出雲高松駅に改称され、地域の交通インフラとして重要な役割を果たしました。

1962年には貨物取扱を廃止し、1968年には業務を日本交通観光社に委託する運営形態に変わりました。さらに、1974年には荷物取扱を廃止し、駅員が配置されない無人駅となりました。1987年の国鉄分割民営化に伴い、西日本旅客鉄道の駅となったものの、その後の利用者減少により1990年の大社線廃止と共に駅も廃止されました。

駅構造

出雲高松駅は、地上駅として開業しました。初めの頃は島式ホームを持つ交換可能な駅でありましたが、廃止当時には駅舎側の線路が撤去され、単式ホーム１面１線のみが残されていました。廃止時には無人駅であり、駅舎は倉庫代わりに利用されていました。現在は、当時の名残としてホームとその上に立つ電柱が残存しているものの、県道の拡幅工事により西側の一部が削られた状態となっています。

駅周辺の施設

出雲高松駅周辺には、いくつかの公共施設があります。その中でも出雲高松郵便局や出雲市立高松小学校、出雲市立浜山中学校が近接しており、地域の重要な拠点となっています。これらの施設はかつての出雲高松駅と共に地域が発展してきた歴史を感じさせるものです。

隣の駅

出雲高松駅の隣には大社線の出雲市駅と荒茅駅があります。出雲市駅は、出雲大社へのアクセスなど、観光需要が高い駅です。

まとめ

出雲高松駅は、長い歴史を持ちながらも1990年にその役割を終えた廃駅です。地域交通の歴史に名を刻むこの駅は、近隣の施設や環境の中で忘れられゆく存在となっていますが、周辺地域の人々にとっては今でも大切な思い出として記憶されていることでしょう。

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