切手帳

切手帳（きってちょう）

切手帳とは、数枚から数十枚の切手を小冊子状にまとめたものです。切手の保管や携帯の利便性を高めるために考案されました。

概要

切手帳は、切手を持ち運びやすくするために生まれました。世界で最初に切手帳の形式で販売されたのは、1870年のアメリカ合衆国カリフォルニア州のテレグラフ社と1871年のウェスタンユニオンによる電信切手でした。1884年には、アメリカで切手帳のアイデアが特許取得されています。

郵便切手を綴じた世界初の切手帳は、1895年にルクセンブルクで発行されました。20世紀初頭には、世界中の国で切手帳が発行されるようになり、日本でも1906年に発行が開始されました。

製法

初期の切手帳は、切手のシートを手作業で切り離して作られていました。これは「ハンドメイド」と呼ばれます。シートから切り離された切手のブロックは「ペーン」と呼ばれ、複数のペーンを糸やホチキスで表紙に綴じていました。ハンドメイドの場合、切手に特徴がなければ、ペーンからバラバラにされると、シートで製造されたものと区別がつきません。

その後、切手帳制作のために大きなシートを印刷し、機械で裁断する「マシーンメイド」が登場しました。マシーンメイドのペーンは端が直線的なため、ハンドメイドのものと区別できます。

切手帳には、通常のペーンだけでなく、小型シートのようなペーンを綴じたものや、切手帳の形式でしか発行されていない切手も存在します。また、売価を調整するために、切手ではなく標語を印刷した「タブ」が含まれることもあります。

日本では、切手帳に「ゆうペーン」という愛称をつけて販売していました。

その他

切手収集家が切手を収納するストックブックを切手帳と呼ぶこともあります。

外部リンク

切手の豆知識「切手帳」

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