刑事ハンター

刑事ハンター：ロサンゼルス市警の孤高の刑事ドラマ

1984年から1991年にかけてNBCで放送され、日本でも高い人気を博した刑事ドラマ『刑事ハンター』。主演はフレッド・ドライヤーが務め、ロサンゼルス市警察殺人課の刑事、リック・ハンター部長刑事の活躍を描いています。

ハンターとマッコールの活躍

主人公ハンターは、いわゆる「ファミリー」出身の、強靭な肉体と大胆な捜査手法を持つ刑事です。相棒であるディー・ディー・マッコール巡査部長（ステファニー・クレイマー）とのコンビネーションも魅力の一つ。初期はダーティー・ハリーを思わせる暴力的な描写も特徴でしたが、第2シーズン以降はトーンが変化し、視聴率も回復しました。しかし、銃撃戦を伴うスリリングな事件解決は、シリーズを通して大きな見どころとなっています。

マッコール巡査部長役のステファニー・クレイマーは、第6シーズン終了後降板。第7シーズンでは新たな巡査部長が登場しますが、このシーズンは日本では放送されませんでした。

スタッフと制作

企画はフランク・ルポが担当。第1シーズンのエグゼクティブプロデューサーはスティーブン・J・キャネルで、彼の制作会社がシリーズ制作を担いました。その後、複数のプロデューサーが制作に携わり、シーズンを重ねるごとに制作陣も変化していきます。音楽はマイク・ポストやピート・カーペンターらが担当し、シリーズに独特の雰囲気を醸し出しています。

続編と映画化企画

シリーズ終了後も、『刑事ハンター リターンズ』（2002年）と『刑事ハンター 因縁の決闘』（2003年）という2本のテレビ映画が制作され、放送されました。

さらに、2009年にはフランク・ルポとフレッド・ドライヤーの脚本、ルポ監督で映画化が発表されました。ジョン・トラボルタとジェシカ・アルバの出演も噂されましたが、残念ながら企画は頓挫したようです。

日本での放送とDVDリリース

日本ではパイロット版がビデオでリリースされた後、TBSやテレビ東京をはじめとする各局で放送されました。CS局では「ザ・ハンター」というタイトルでも放送された時期もありました。

DVDに関しては、アンカー・ベイ・エンタテインメントが第3シーズンまでリリースしましたが、その後はミル・クリーク・エンタテインメントが、スティーブン・J・キャネル制作作品全体の著作権を獲得し、シリーズ全152話を収録した完全版DVDボックスをリリースしています。しかし、第4シーズン以降の単体でのリリースは、販売状況の都合上、限定的でした。

キャスト

リック・ハンター部長刑事：フレッド・ドライヤー（声：堀勝之祐）
ディー・ディー・マッコール巡査部長：ステファニー・クレイマー（声：戸田恵子）
チャーリー・デヴァン警部：チャールズ・ハラハン（声：神山卓三）
スポーティ・アーノルド・ジェームズ：ギャレット・モリス（声：徳丸完）

まとめ

『刑事ハンター』は、個性的な主人公と、緊迫感あふれるストーリー、そして魅力的なキャスト陣によって支えられた、長く愛される刑事ドラマです。その人気は、日本での放送やDVDリリースの状況からも窺えます。映画化は実現しませんでしたが、シリーズ作品とテレビ映画は、現在でも高い評価を得ています。

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