初秋 (アルバム)

『初秋』は、2003年9月26日にリリースされた浜田省吾の5枚目のセルフカバーアルバムです。バラードセレクションアルバムとしては第4弾にあたり、40代以上の大人の心情を主人公にした楽曲が選ばれています。アルバム全体を貫くテーマは「人生の秋」であり、アコースティックなサウンドが特徴です。

制作背景には、過去のバラードセレクションアルバムとの繋がりがあります。『EDGE OF THE KNIFE』(1991年)は10代、『Sand Castle』(1983年)は20代、『Wasted Tears』(1989年)は30代を主人公としており、『初秋』はそれらの作品の流れを汲み、40代以上の大人の心情を深く掘り下げています。

アレンジは、浜田省吾自身と星勝が担当しました。アコースティックな音作りは、楽曲の持つ情感をより一層引き立てています。浜田省吾はこのアルバムについて、最後のバラードセレクションになるだろうと語っています。

リリースはSME Recordsから行われました。2003年4月1日にソニー・ミュージックエンタテインメントグループの再編があり、レコード会社がSony RecordsからSME Recordsへ移籍後の最初のアルバムとなります。また、本作の発売に合わせて、過去のバラードセレクションアルバム『Sand Castle』『Wasted Tears』『EDGE OF THE KNIFE』のリマスタリング盤も同時発売されました。

『初秋』の発売に伴う大規模なコンサートツアーは開催されませんでしたが、ファンクラブ会員限定のコンサートが全国10ヶ所で開催されました。より親密な空間で、アルバムの世界観を共有する貴重な機会となりました。

収録曲は、過去の楽曲を新たな解釈で蘇らせたセルフカバーを中心に構成されています。先行シングルとして、新曲「君に捧げるlove song」がリリースされました。アルバム全体を通して、人生の機微や感情の深さを感じさせる楽曲が揃っています。

参加ミュージシャンについては、詳細な情報は割愛されています。

本作は、浜田省吾の音楽的な円熟を感じさせる作品であり、大人のリスナーの心に深く響くバラードが満載です。過去のバラードセレクションアルバムと合わせて聴くことで、彼の音楽世界をより深く理解することができます。

*外部リンク: 初秋 SHOGO HAMADA OFFICIAL WEB SITE

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