初風緑

初風 緑（はつかぜ みどり）

初風緑は、1967年11月8日生まれで、東京都出身の元宝塚歌劇団専科に所属していた男役スターであり女優です。彼女の芸名は、宝塚歌劇団の卒業生である叔母の友人に由来し、愛称は「ガイチ」と呼ばれています。現在、初風はACT JPエンターテイメントに所属しています。

芸能活動の始まり

初風は幼少期に一時的にバレエを習っていましたが、本格的な演劇との出会いは1985年、高校の友人と共に観劇した真琴つばさの初舞台『愛あれば命は永遠に』がきっかけでした。この体験が彼女を宝塚歌劇団の世界へ導くことになります。1988年には74期生として宝塚歌劇団に入団し、初舞台は『キス・ミー・ケイト』で行われました。彼女の同期には、和央ようかや麻乃佳世など後にトップに立つスターが揃っており、初風の成長にも大きな影響を与えました。

宝塚歌劇団での活躍

初風は花組に配属され、当初は若手として多くの作品に出演しました。1994年には『ブラック・ジャック 危険な賭け』で新人公演の初主演を果たし、1997年の公演中には舞台装置の故障で重傷を負うという事故に遭いますが、その後の復帰公演ではバウホール初主演を飾るなど、強い意志を見せました。月組に組替え後は、3番手として多くのプログラムに出演し、新たな評価を得ていきます。

2000年には新専科制度により専科に移動し、その後は特別出演も行いながらキャリアを築いていきました。2002年には主演のリサイタル形式の公演『愛・舞・魅』を行い、2005年には宙組の公演『炎にくちづけを／ネオ・ヴォヤージュ』が退団公演となりました。この公演ではエトワールを務め、華々しいラストを飾りました。

女優としての転身と活動

2006年3月に宝塚を退団後、彼女は女優業に専念し、同年には宝塚歌劇団を目指す少女たちやミュージカル女優を志す者のためのスタジオを開校しました。講師としても活躍し、ストレッチのトレーニング番組『NobiNobiストレッチ』に出演したほか、さまざまな舞台で主演を務めるなど、多彩な活動をしています。

初風緑の舞台経歴を見ていくと、花組時代には数々の新人公演や大劇場公演に参加し、月組に移ってからも多くの注目作に出演。専科に転身後は独自のスタイルで名声を築いていきました。

現在の活動

現在、初風はライブショーやトークイベント、さらには舞台監督や振付など幅広い分野で活躍しています。また、地元岐阜県恵那市の観光大使としても活動しており、地域貢献にも力を入れています。さらに、レギュラー出演や特別なイベントにも多く参加し、ファンとの繋がりを大切にしています。

初風緑は、宝塚時代の底力を生かした演技力と存在感で、今もなお多くの人々に愛され続けています。彼女の今後の活動も楽しみですね。

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