前橋赤十字病院

前橋赤十字病院の概要

前橋赤十字病院は、群馬県前橋市に位置する歴史ある医療機関であり、1913年に開院しました。日本赤十字社が運営するこの病院は、群馬県内で唯一の高度救命救急センターを備え、急性期医療や救急医療を主に担っています。2022年のデータでは、病床数は合計555床で、一般病床527床、感染症病床6床、精神病床22床が設けられています。病院の施設には、病院本館（鉄筋コンクリート造7階）、外来棟、リニアック棟、院内保育所などがあります。また、健康管理センターや訪問看護ステーション、保育施設も併設されています。

歴史と移転

前橋赤十字病院の歴史は、1911年に前橋市議会での決議から始まり、その後、前橋市から病院用地が寄贈されたことによって、1912年に工事が開始され、1913年に開院しました。開院当初は高崎陸軍病院赤十字病院として運営され、その後、軍患者を受け入れるようになりました。1943年には前橋赤十字病院に改称され、以降、地域に貢献し続けています。

1971年には既存の病院の増改築が行われましたが、旧病院の老朽化と複雑な動線、駐車場の不足から、2004年より移転が検討されました。2010年に新しい場所への移転新築が決まり、新前橋駅近郊の上川淵地区に新病院が建設されました。新病院は免震構造を持ち、災害対応エリアとしての機能も強化されています。2018年6月に新病院が開院し、病院全体の敷地面積は約128,000平方メートルに拡張され、ドクターヘリ用のヘリパッドなども整備されました。

医療サービスと診療科

前橋赤十字病院は、地域医療において重要な役割を果たしており、様々な診療科が設けられています。その中には、内科、外科、産婦人科、精神科などがあり、患者の多様なニーズに応えています。特に、群馬県ドクターヘリの基地病院としても機能しており、緊急時には迅速な対応が可能です。2009年よりドクターヘリの運行を開始し、常に地域の救急医療に貢献しています。

付帯施設と医療機関の指定

付帯施設としては、健康管理センターや夜間診療所、訪問看護ステーションなどがあり、地域の医療ニーズにしっかりと対応しています。また、前橋赤十字病院では地域がん診療連携拠点病院や高度救命救急センターなど、多くの医療機関の指定を受けています。

交通アクセス

アクセス方法は利便性が高く、JR両毛線の前橋駅からバスで約20分、高崎駅からは約40分、関越自動車道の高崎ICや北関東自動車道の前橋南ICからは車でそれぞれ約9分の距離に位置しています。これにより、多くの患者がスムーズに訪れることができるようになっています。

まとめ

前橋赤十字病院は、地域に根ざした基幹病院として、100年以上の歴史を誇り、高度な医療技術と優れた医療サービスを提供しています。今後も医療の質の向上と地域貢献を続けていくでしょう。

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