前田翔

前田 翔（まえだ しょう）

概要

前田 翔（まえだ しょう）は、1999年4月30日生まれ、大阪府出身の日本のラグビーユニオン選手です。現在は、国内最高峰リーグであるジャパンラグビーリーグワンに参戦するコベルコ神戸スティーラーズに所属し、フォワードの最前列を担う重要なポジションであるプロップ（PR）として活躍しています。身長180cm、体重108kgと、プロップとしてバランスの取れた体格を持ち、スクラムでの力強さとフィールドプレーでの貢献を兼ね備えた選手として期待されています。

経歴

前田選手のラグビーキャリアは、大阪府の強豪校である東海大学付属仰星高等学校（現在の東海大学付属大阪仰星高等学校）で花開きました。高校卒業後、2018年にラグビー強豪校として知られる東海大学に進学します。大学でも主力選手として活躍し、特に大学4年生を前に控えた2021年には、フォワード陣をまとめるFWリーダーという重責を担い、チームを牽引しました。

大学での経験を経て、2022年にプロ選手としての道を歩み始め、ジャパンラグビーリーグワンに所属するコベルコ神戸スティーラーズに加入しました。ルーキーシーズンである2022年4月9日に行われたJAPAN RUGBY LEAGUE ONE第12節、NECグリーンロケッツ東葛（当時グリーンロケッツ東葛）戦で、途中出場ながら記念すべき公式戦初出場を果たし、プロの舞台に第一歩を記しました。

国内での経験に加え、前田選手は海外での挑戦も積極的に行っています。2024年には、ラグビー強豪国ニュージーランドの国内大会に出場するマナワツ・ターボスに加入しました。これは、ニュージーランドの州代表選手権であるバンフェルカップ（Bunfertil Cup）に参戦するチームであり、世界最高峰のラグビー環境でプレーすることで、さらなるスキルアップと国際経験を積む貴重な機会となりました。

代表キャリア

前田選手は、将来の日本代表を担う逸材として、早くから世代別代表に選出されてきました。若手選手の登竜門であるU20日本代表にも選ばれた経験があり、世界の同世代の選手たちと伍して戦うことで、国際的な経験と高いレベルでのプレー感覚を培ってきました。この代表経験は、プロ入り後の活躍にも繋がっています。

プレースタイルと今後への期待

プロップというポジションは、スクラムの最前線でチームの土台を支えるだけでなく、セットプレーやブレイクダウン、さらにはオープンプレーでのボールキャリーやタックルなど、攻守にわたって非常に重要な役割を担います。前田選手は、180cm、108kgの体格を生かしたパワフルなスクラムに加え、大学時代にFWリーダーを務めた経験からくるリーダーシップや戦術理解度も持ち合わせています。

コベルコ神戸スティーラーズでは、経験豊富なベテラン選手たちと共にプレーしながら、着実に成長を遂げています。特に、ニュージーランドでのプレー経験は、彼のラグビーに対する視野を広げ、新たな技術や考え方を習得する契機となったことでしょう。若くして国内外で貴重な経験を積んでいる前田選手は、今後コベルコ神戸スティーラーズのフォワード陣の中核を担う選手として、さらには将来の日本代表候補としても、大きな期待が寄せられています。彼の今後の活躍から目が離せません。

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