副田正義

副田 正義の生涯と業績

副田正義（そえだ まさよし、1906年3月20日 - 2004年1月4日）は、日本における著名なバプテスト牧師であり、教育者で、多くの人々に信仰を広めるための努力をした人物です。彼は日本バプテスト連盟の理事長を務め、大泉バプテスト教会の名誉牧師としても知られています。彼の生涯は奉仕と教育に彩られ、戦後の日本におけるキリスト教の普及にも努めました。

初期の生い立ち

副田は佐賀県小城郡に生まれました。1924年、八幡バプテスト教会において、ナオミ・シェル宣教師の指導のもとで受洗します。その後、青山学院神学部に入学し、1935年に卒業。学び舎での経験は、彼の信仰の深化だけでなく、牧師としての土台を築く重要な時期となりました。

初期の職業生活

大学卒業後、副田は福岡県の行橋伝道所で開拓伝道に従事しましたが、日米開戦により活動が困難に。その後、キリスト教書籍の販売店「福音書館」で店長を務める傍ら、西南学院中学で英語教師として教壇に立ちました。1944年には第2総軍に召集され、英語教師の経験を活かし、通訳官として戦後を迎えました。

牧師としての歩み

戦後、副田は再び教育の現場に戻り、西南学院高校の英語教師として教えた後、福岡、愛知、東京の各バプテスト教会で牧師としての活動を展開しました。1963年には日本バプテスト連盟の第6代理事長に就任し、1979年に引退するまで精力的に教会の発展に寄与しました。また、1984年から1985年にはエジンバラ大学で留学し、国際的な視野をさらに広げました。

主な著書と貢献

副田は多くの著作を残し、その中でも「聖書の信仰」や「福音の力――副田正義説教集」は特に有名です。彼の著作は、信仰を深めるためのものであり、数多くの信者に影響を与えました。彼の教えは、世代を超えて引き継がれ、多くの人々の心に響き続けています。

重要なエピソード

副田の生涯には多くの興味深いエピソードがあります。若い頃、官営八幡製鉄所で少年工として働いていた際、経済的援助を受けて豊国中学に進学したこと、その当時の仲間との友情は牧師になった後も続いていたことなどが挙げられます。また、青山学院時代の指導教授の紹介で、内村鑑三主宰の聖書研究会に参加し、アルベルト・シュヴァイツァー後援会でも活躍しました。これにより、シュヴァイツァー博士と文通をし、その影響を受けることとなりました。

交友関係

晩年には多くの著名人と親交があり、法務大臣や文芸評論家との交流を通じて幅広いネットワークを築きました。これらの活動を通じて、副田はキリスト教信仰の大切さを説き続けました。

最後に

副田正義の存在は、信仰活動だけでなく教育や国際交流においても強い影響を与えました。彼の教えと足跡は今もなお多くの人々に受け継がれ、永遠に語り継がれていくことでしょう。

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