創価新報

創価新報とは

創価新報（そうかしんぽう）は、宗教法人創価学会の機関紙を発行する聖教新聞社によって出版される月刊紙です。主に創価学会の青年部世代を対象とした内容が掲載されており、1983年（昭和58年）1月1日に創刊されました。

この機関紙は、毎月第3水曜日に発行されています。購読は創価学会員が中心ですが、会員であるか否かにかかわらず、希望する人は誰でも購入することが可能です。購読料は月極めで税別100円、一部ずつの購入の場合は税別50円となっています。紙面は全12ページ構成です。

主な掲載内容

創価新報には、青年部の育成や活動を促進するための様々な記事が掲載されています。主な内容は以下の通りです。

創価学会の教学部による、日蓮大聖人の御書に関する講義や解説
青年部員たちが特定のテーマについて意見を交換する紙面上の座談会
創価学会の男子部および女子部による活動報告や体験談
日蓮正宗や冨士大石寺顕正会といった他の仏教教団との、教えや哲学的な観点からの違いに関する解説記事
* 連載漫画として、『まっと君の法華経ツアー』（作：まっと・ふくしま）

これらの記事を通じて、青年部員が信仰への理解を深め、活動へのモチベーションを高めることを目指しています。

過去の訴訟事例

創価新報に掲載された一部の記事内容を巡っては、過去に幾度か訴訟に発展したケースがあります。

偽造写真掲載を巡る訴訟

1992年（平成4年）11月、創価新報に掲載された記事において、当時日蓮正宗の法主であった日顕氏を批判する文脈で、特定の宴席の様子を示すとされる写真が使用されました。しかし、後にこの写真が実際には偽造されたものであることが明らかとなり、この件を巡って日蓮正宗との間で訴訟が発生しました。裁判の結果、発行者側が偽造された写真を用いたことの不当性が認められ、創価学会側が敗訴する判決が下されました。

乙骨正生氏に対する名誉毀損訴訟

ジャーナリストである乙骨正生氏に対し、創価新報紙面上で強い言葉による批判や侮辱的な表現が用いられた件でも訴訟となりました。記事中では、乙骨氏を指して「ペテン師の下請け」「平気で裏切る。カメレオンだ」「恩を知らない。畜生にも劣るやつだ」「何かのヒモつきだ」といった、人格を否定するような表現が使われました。さらに、乙骨氏が創価大学を卒業した後、一旦就職しながらも比較的短期間で退職した経歴についても侮辱的な記述が行われました。これらの記述に対し、乙骨氏が発行者側を相手取り、名誉毀損であるとして訴訟を提起しました。2011年（平成23年）3月、裁判所は発行者側に対し、乙骨氏への名誉毀損を認め、55万円の損害賠償の支払いを命じる判決を下しました。

関連出版物

聖教新聞社は、創価新報の他にも、創価学会の主要な機関紙である日刊の「聖教新聞」や、公明党の機関紙である「公明新聞」も発行しています。これらの出版物も、創価学会および関連団体の情報発信を担っています。

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