劇団カッパ座

劇団カッパ座は、1968年に古市馨によって創立された、歴史ある着ぐるみ人形劇団です。大阪府富田林市に本部と、誰でも気軽に立ち寄れる劇場「ぷらっと」を構え、国内外で幅広い活動を展開しています。

多様な演目と海外公演

カッパ座は、日本の昔話や童話、世界の童話に加え、オリジナルの作品も数多く手掛けています。1975年には日米文化交流使節としてアメリカ9都市で公演を行い、その後もアメリカ、ハワイ、ブラジルなど、海外での公演を積極的に行っています。

国内での活動

国内では、2班編成で北は北海道から南は沖縄まで、全国522箇所で年間1,000回近い公演を実施し、年間58万人を超える観客を動員。各地に「カッパ友の会」が存在します。2014年からは1班編成となり、全国の劇場公演に加え、様々なスポンサー公演も実施。現在は、自社劇場「ぷらっと」を中心に、名作童話やオリジナル作品を上演し、季節ごとのイベントも開催しています。

NHK教育テレビとの関わり

1975年よりNHK教育テレビの企画・制作にも参加し、『おーい!はに丸』のはに丸、『つくってあそぼ』のゴロリ（操演：古市次靖）、『ストレッチマン・ハイパー2』のまいどん（声優：楠原かおり）、『ノージーのひらめき工房』（ノージー：操演古市次靖）、『えいごであそぼ』（bea：操演古市次靖）、『新・ルソンの壺』（ルソン助左衛門：声優尾上一人）など、数々の人気番組に人形や声優として出演しています。

舞台を支える専門家集団

劇団は自社ビルに劇場を持ち、年間を通して自主公演を行っています。また、制作集団「カッパクリスタルズ」は、舞台関係のシナリオから美術（人形制作、衣装、大道具、小道具）、照明（特殊効果開発）、音響（作曲）など、各分野のスペシャリストが集結し、劇団カッパ座を強力にサポートしています。

独自の人形と技術

カッパ座の人形は、実用新案を取得した特殊な構造を持ち、目と口を動かしながら、まるで生きている人間のように喜怒哀楽を表現できます。

カペットアニメーター

特殊な人形を演じるためには、通常の役者に求められる能力に加え、卓越した才能が必要です。その全てを習得した者には「カペットアニメーター」の称号が与えられます。カペットアニメーターのライセンスは、年1回の試験後に更新されます。

オリジナル作品

カッパ座は数多くのオリジナル作品を上演しています。

ねこときんぎょ
天のたまご
なないろのにじ
雨の贈りもの
花まるものがたり
夢×ユメ
小さな池のカエルたち
おじさんと黄色い花
エミリア
浦島ターボ
おとぼけキッズ

その他の作品

なないろのにじ（2009年公演/再演）
つるのおんがえし（2008年公演/再演）
アンデルセン童話、イソップ物語など多数

関連事項

人形劇
おーい!はに丸 - NHK教育テレビで、キャラクター操演を担当。
ななみちゃん - NHK衛星放送テレビのキャラクター造型を担当。
田中真弓 - 劇団の主役・きまる君、はに丸君の声優。
谷口守泰 - 舞台「ピンクとバルン」のポスターイラスト、カッパ座Books「葉っぱのロンとアカッパチ」の絵を担当。
東映太秦映画村 - アトラクション「パディオス」のパディオスショー企画、制作、出演を担当。
PLランド
ソニーPCL
* 日本の人形劇団一覧

劇団カッパ座は、長年にわたり、子供たちに夢と感動を与え続けている人形劇団です。

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