劇団シアターガッツ

劇団シアターガッツ（げきだんシアターガッツ）は、愛知県大府市を主要な活動拠点とする日本の演劇集団です。地元に深く根差しつつ、個性豊かな作品を発表し続けています。

劇団の歩み（沿革）

シアターガッツは、1992年にその産声を上げました。設立の中心となったのは、大府東高等学校演劇部のOBたちと、当時の顧問であった品川浩幸氏です。高校時代の演劇活動を礎に、より本格的な舞台芸術の創造を目指して結成されました。

設立以降、劇団は精力的に活動を展開し、様々な演劇祭に出場する機会を得て、その実力を示していきます。

1999年：東京で開催された東京リプトン演劇祭に参加し、将来性を期待される奨励賞を受賞します。
2000年：池袋のシアターグリーンで開催されたシアターグリーンフェスティバルにおいて、その年の優れた団体に贈られるシアターグリーン賞に輝きました。
2002年：よしもとrise演劇祭への参加を果たし、活動の幅を広げました。
2004年：代表作の一つである『ホンキー・トンク・エレジー』が、パルテノン多摩小劇場フェスティバルに出品され、最高位であるグランプリを獲得。劇団の評価を決定的なものとしました。

この間、劇団員の入れ替わりもあり、2008年4月には藤元英樹氏が、2009年3月には中川弘樹氏が劇団を離れています。特に中川氏は、現在巣山プロダクションに所属し、新たな場で活動を続けています。

作・演出と主なメンバー

シアターガッツの芸術的な核となっているのは、設立者の一人でもある品川浩幸氏です。劇団が上演する全ての作品において、品川氏が脚本執筆と演出を一貫して担当しています。これにより、劇団全体を通して独特の世界観とスタイルが保たれています。

現在の主な所属団員としては、脇山烈、山崎淑子、永井裕子、川浦君英、大谷有紀、木村遥奈らが名を連ねています。

過去に所属していたメンバーには、前述の藤元英樹氏（2008年4月退団）や中川弘樹氏（2009年3月退団）がいます。

主な公演作品

これまでにシアターガッツが上演してきた主要な作品群は、品川浩幸氏の個性的な筆致と演出によって生み出されています。バラエティ豊かなタイトルの作品が多く見られます。

チャンバラバン!バン!バン
わが家の夕めし（日本劇作家協会新人戯曲賞第一次選考通過作品）
拳骨ロック!
レインボー・ミラクル・チェンジ!
ファイナル・ダイナマイト・パンチ!
メガトン・チェリーボム!
ナンマイダーフラッシュ!
キャノンマックスR
スキップ・ア・ゴー!ゴー!
初恋のひと
ホンキー・トンク・エレジー
踊る大和魂
ウルトラコージ
1DK駅徒歩5分南向き
大月山ジャンボリー
ラストインディーズ
ドラマにならない恋バナ
ショウの殿堂
他人の戯曲
元パパ
ヅカヅカボーイズ
親父のしっぽ
* ツイてるぜっ!

これらの作品を通じて、劇団は観客に多様なテーマや感情を投げかけ、演劇の可能性を追求しています。

メディアでの活動

本拠地である愛知県大府市およびその周辺地域において、シアターガッツは舞台公演に留まらないメディア活動も積極的に行っています。これにより、より幅広い層への認知度向上と、地域住民との繋がりを深めています。

特に、知多半島をカバーする知多メディアスネットワークのCATV番組では、『ちたまる』に出演するほか、劇団独自の番組として『シアターガッツの若者に見てもらいたい番組（Re:Guts）』を制作・放送しています。

また、メディアスエフエムのラジオ番組『劇団シアターガッツのシアターラジオ』を通じて、声のメディアでも劇団の世界を発信しています。

劇団シアターガッツ