劇団七曜日

劇団七曜日は、1984年に石井光三とレオナルド熊らによって旗揚げされた日本の劇団です。コント赤信号の渡辺正行が主宰を務めていた時期もあり、渋谷La.mamaで行われた『ラ・ママ新人コント大会』では運営スタッフも担当していました。

同劇団は、お笑いの要素を交えながらも、しっかりとしたストーリー性のある芝居を特徴としていました。そのため、演技力の高い劇団員が多く輩出されたことも知られています。劇団員には、後に活躍の場を広げることになる、多くの実力派俳優やタレントが名を連ねていました。

主な作品としては、1984年の旗揚げ公演『鬼ヶ島』、ラサール石井原作の『すぎのとを』を始め、『OUT1』『OUT2』『OUT3』『つめたい夜に』『銀色伝説』などが挙げられます。これらの作品は、劇団七曜日の独特な作風と、個性豊かな劇団員たちの演技によって、多くの観客を魅了しました。

劇団員には、清水よし子、竹内都子（共にピンクの電話）、近藤芳正、佐藤望（デンジャラス）、安田和博（デンジャラス）、菅原大吉、廣澤恵、西秋元喜、磯野貴理子（チャイルズ）、久留龍子（チャイルズ）、茂原裕子（チャイルズ）、朝倉伸二、田根楽子、島ゆうこなど、多彩な才能が結集していました。

興味深いことに、劇団七曜日には、正式な所属メンバーではないものの、室井滋、日髙のり子、ダチョウ倶楽部（当時キムチ倶楽部）らが頻繁に出入りし、劇団の雰囲気を盛り上げていました。こうした自由で活気のある環境が、劇団七曜日の創作活動の活力を生み出していたのかもしれません。

80年代後半、小劇場ブームの中で行われた『劇団対決!』という企画舞台は、劇団七曜日の歴史において重要な出来事の一つです。スーパー・エキセントリック・シアター、劇団東京ヴォードヴィルショーと30分ずつの芝居を上演し、最後に3劇団合同の30分芝居を行うという、当時としては画期的な試みでした。

劇団七曜日は、コント赤信号の赤信号劇団や、出川哲朗の劇団SHA・LA・LAなど、同時代の他の劇団とも密接な関係を持っていました。また、フジテレビの人気番組『オレたちひょうきん族』や『笑いの殿堂』などにも、劇団員が出演するなど、テレビ界とのつながりも深く、多方面で活躍していました。明石家さんま主演のドラマ『心はロンリー気持ちは「…」』への出演や、『マジカル頭脳パワー!!』の出題VTRへの出演なども、劇団七曜日の活動の広がりを示しています。

このように、劇団七曜日は、個性的な劇団員、実験的な舞台作品、そして他劇団やテレビ業界との活発な交流を通じて、日本の演劇史に独自の足跡を残しました。その活動は、現在でも多くの演劇ファンに語り継がれています。

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