劇場、音楽堂等の活性化に関する法律

劇場、音楽堂等の活性化に関する法律（劇場法）について

劇場、音楽堂等の活性化に関する法律（以下、劇場法）は、平成24年6月27日に法律第49号として制定された、日本の法律です。主に地方公共団体などが設置する劇場や音楽堂などの活性化を目的としています。

概要

劇場法における「劇場、音楽堂等」とは、文化ホール、文化会館、公会堂、演芸場、能楽堂など、名称や規模に関わらず、「文化の振興を目的とし、実演芸術の公演を実施することができるもの」を指します。複合的な機能を持つ施設や、民間事業者が設置する施設も含まれます。

この法律では、劇場、音楽堂等の法的定義を明確にするとともに、それらが実施すべき事業を定め、国や地方公共団体が取り組むべき環境整備などを促進することを規定しています。また、文部科学大臣がこれらの取り組みへの指針を策定することも定めています。

成立の経緯

劇場法の成立には、日本芸能実演家団体協議会（芸団協）などによる、劇場、音楽堂等の振興策に関する立法化を求める運動が大きく影響しています。文化芸術振興議員連盟の前身である音楽議員連盟が、議員立法によりこの法律を成立させました。

法律のポイント

対象施設: 文化振興を目的とし、実演芸術の公演が可能な劇場、音楽堂等（複合施設、民間施設を含む）。
目的: 劇場、音楽堂等の活性化、文化振興。
国の役割: 環境整備の促進、指針の策定。
地方公共団体の役割: 劇場、音楽堂等の設置・運営、活性化のための施策実施。

文化芸術基本法との関係

平成29年の文化芸術振興基本法の文化芸術基本法への改称に伴い、劇場法も文言の一部が改正されました。

関連情報

管轄: 文化庁
関連法規: 文部科学省設置法、文化振興条例

外部リンク

劇場，音楽堂等の活性化に関する法律について - 文化庁
衛紀生「第134回 「劇場音楽堂等の活性化に関する法律」を概観する。」可児市文化創造センター

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