劇場版 炎の天狐トチオンガーセブン 閻魔堂!地獄の大決戦!!

劇場版 炎の天狐トチオンガーセブン 閻魔堂!地獄の大決戦!!

『劇場版 炎の天狐トチオンガーセブン 閻魔堂!地獄の大決戦!!』（通称：トチオンガーセブン）は、2018年11月18日に新潟市と長岡市で特別上映された中編映画です。この作品は、テレビシリーズ『炎の天狐 トチオンガーセブン』を基にした、初めての劇場オリジナル映画です。画面のアスペクト比にこだわり、レトロな雰囲気を演出するために4:3のスタイルで撮影されるなど、昭和の特撮作品へのオマージュが特徴となっています。上映時間は60分で、観客を引き込む展開が凝縮されています。

この作品の監督は、人気テレビドラマ『相棒』や映画『探偵はBARにいる』でも知られる橋本一氏が担当しました。オール柏崎市でのロケーションで撮影されたこの映画は、「愛する者を救うためなら、地獄の果てでも追っていく！」というキャッチコピーのもとに展開されます。この言葉は、主人公の情熱と愛の力を表現しており、物語の核心を示しています。また、ナレーションは、仮面ライダー2号を演じた佐々木剛が務め、作品に深みを加えています。

製作のきっかけは、2017年に『炎の天狐 トチオンガーセブン』がテレビドラマ化されたことから始まりました。柏崎フィルムコミッションから、主人公を柏崎市のシティプロモーションに利用したいとの提案があり、映画製作に至る経緯が進みました。当初はテレビシリーズの再編集と新撮を加えたプロモーションビデオの案がありましたが、より魅力的な作品にするために劇場公開作として製作されることが決まったのです。

製作資金の一部は、クラウドファンディングによって調達され、支援者にはDVDや地元特産品などのリターンが提供されました。このスタイルは、地域とファンの結びつきを強める新たな試みでもあります。

映画に登場する魔獣人たちは、物語の緊張感を高める重要なキャラクターです。鬼魔獣人オニウラミや再々生クモ魔獣人クモウラミ、首領ゲドロンといった個性的なキャラクターたちが、物語を彩ります。

スタッフ陣には、企画の星知弘氏や三井田孝欧氏、原作のとちおそうじ氏、脚本のゆきいたかあき氏と、才能あるメンバーが揃っています。撮影には小島悠介、照明には西野龍太郎、音楽には吉川清之など、各分野の専門家が携わり、完成度の高い作品に仕上がりました。また、エンディングテーマ「われらのトチオンガーセブン!」は、作詞・作曲をとちおそうじ氏が手掛け、星知弘氏が歌っています。

『劇場版 炎の天狐トチオンガーセブン』は、昭和特撮が持つ魅力的な要素をしっかりと受け継ぎつつ、現代に甦らせた作品であり、観る者に感動と懐かしさを提供します。地方の魅力を再発見できるこの映画は、特撮ファンだけでなく広く観客に愛されることでしょう。

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