劇場版ポケットモンスター ダイヤモンド&パール ディアルガVSパルキアVSダークライ

劇場版ポケットモンスター ダイヤモンド&パール ディアルガVSパルキアVSダークライ概要

『劇場版ポケットモンスター ダイヤモンド&パール ディアルガVSパルキアVSダークライ』は、2007年7月14日に東宝系で公開されたテレビアニメ『ポケットモンスター』の第10作目の劇場版です。本作は、「ディアルガ」と「パルキア」に加え、幻のポケモン「ダークライ」が主要キャラクターとして登場し、ドラマティックなストーリーが展開されます。

タイトルと制作背景

もともとこの映画は『ディアルガVSパルキア』というタイトルで発表されていましたが、ダークライの登場により正式タイトルは『ディアルガVSパルキアVSダークライ』に変更されました。ダークライの声優には著名な俳優、石坂浩二が起用され、主役ポケモンの声の特別ゲストキャストは『結晶塔の帝王 ENTEI』以来の試みです。

この映画から2009年公開の『アルセウス 超克の時空へ』にかけては、「神々の戦い」とされる三部作の一環として位置付けられています。物語の舞台となるアラモスタウンはスペインの小都市からインスパイアを受けており、サトシたちの冒険が繰り広げられます。

前売り券と配布ポケモン

観客の期待を高めるために、前売り券が発売され、毎年恒例の特別ポケモンが配布されました。今回は過去の劇場版で人気のあったポケモンから選ばれたデオキシスが配布され、興行的にも大成功を収め、日本映画の前売り券では最高の200万枚が売り上げられました。また、PSPのワイヤレス通信を通じてダークライが配布されるという新たな試みも行われました。

興行成績と評価

映画の公開初週には『西遊記』との競争を経て成功を収め、動員数で40万人以上の差をつけて堂々の1位を獲得しました。興行収入は50億円を超え、アニメ映画として非常に高い評価を受けました。特に、映画館で配布されたダークライカードや記念ポケモンが話題を呼び、多くのファンが訪れました。

ストーリーのあらすじ

アラモスタウンを訪れたサトシと仲間たちは、町で不穏な事件が続発していることに気が付く。その原因としてダークライが疑われるが、実際には時空を司るポケモン、ディアルガとパルキアの悪夢が町に迫っていた。町を守るために立ち上がるダークライの真実を探る中で、友情や勇気の大切さが描かれています。

主要キャラクターと声優

本作品では、サトシ（松本梨香）、ヒカリ（豊口めぐみ）、タケシ（うえだゆうじ）といったお馴染みのキャラクターたちに加え、新たなキャラクターも登場します。特にゲストキャラクターのアリスやトニオが物語に深みを与え、ドラマを引き立てています。

音楽と映像表現

本作では、テーマ曲や挿入歌が新たに制作され、視聴者の心に残る印象を与えています。音楽は宮崎慎二が担当し、視覚と聴覚の両方から楽しませる演出が施されています。特に、オープニングテーマ「Together2007」とエンディングテーマ「ビー・ウィズ・ユー〜いつもそばに〜」は多くのファンに愛されています。

再上映とその人気

2022年には「夏の思い出、ゲットだぜ！25周年ポケモン映画祭」として再上映されることが決定し、ファンの間で再度注目を集めました。観客は劇場での体験を再び楽しむことができ、多くの新しいファンも増えています。

このように『劇場版ポケットモンスター ダイヤモンド&パール ディアルガVSパルキアVSダークライ』は、観客に多くの感動を与える作品として、長年にわたり愛され続けているのです。

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