劉升烈

劉升烈の生涯と業績

劉升烈（ユ・スンニョル、1893年生まれ）は、大日本帝国陸軍と大韓民国陸軍で活躍した軍人であり、彼の本貫は江陵劉氏です。彼の日本名は「江本烈」とされ、軍人としてのキャリアだけでなく、学問にも関心を持つ人物でした。そのため、彼を慕う者が多かったと言われています。次男には劉載興がいます。

初期の人生

忠清南道で生まれた劉は、1909年に韓国武官学校に入学し、1914年に陸軍士官学校の第26期を卒業しました。彼の卒業生同期には著名な軍人である洪思翊や李應俊がいます。卒業後、劉は第3師団の歩兵第6連隊で見習士官としての勤務を始め、同年のクリスマスの日に少尉に任命されました。彼の軍歴は一貫して歩兵部隊で続き、徐々に昇進していきました。1918年には歩兵中尉、1923年には歩兵第76連隊附として、1924年に陸軍歩兵大尉に昇進します。

軍人としてのキャリア

劉は、1925年に歩兵第76連隊の大隊副官、1926年には中隊長、その後も中隊附、さらには中隊長としてさまざまな役割を果たしました。彼の勤めた部隊は、主に歩兵第76連隊の一員としてのものであり、特に日本の施策に従った活動が感じられます。1931年には歩兵第79連隊附となり、同期の李應俊と共に勤務することとなり、これは彼の父が助力したことで実現しました。

1930年代には、万宝山事件や満州事変の際に、彼は関東軍に派遣されました。この頃、混成第4旅団や第8師団に属し、通訳や幕僚としての役割も担い、陸軍歩兵少佐の任命を受けます。

1937年からは歩兵第77連隊に在籍し、新義州の教育機関に勤務しました。1940年には江本烈に改名し、最終的には太平洋戦争末期には第20師団の衛生隊長としてニューギニア戦線で負傷兵の後送を指揮しましたが、病気によって入院を余儀なくされました。

戦後の活動

終戦を迎えた後、劉は1946年に帰国し、1948年に韓国陸軍に参加しました。彼は任大佐として護国軍第102旅団長を務め、1949年には第2師団長、さらに第1師団長へと昇任し、1950年には第3師団長に任命されました。この時期、劉は韓国の防衛や軍事組織の構築の重要な役割を果たしました。

特に朝鮮戦争においては、彼の指導の下、慶尚北道や慶尚南道地区で司令官職を歴任し、戦局において重要な位置を占めました。また、1950年には陸軍本部作戦参謀副長としても勤務し、引き続き政治や軍事に関与しました。1953年には少将に昇進し、1956年には陸軍民事監として予備役に編入され、その業績に対しては複数の勲章が与えられました。

叙勲

劉升烈は、乙支武功勲章や忠武武功勲章を含む多くの表彰を受けており、その軍人としての貢献は後世に語り継がれています。彼の生涯は、極めて波乱に満ちた歴史の中での一人の軍人の物語であり、軍事と学問を兼ね備えた優れたリーダーとして、彼の名声は今なお高く評価されています。

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