力石健次郎

力石健次郎は、1916年（大正5年）8月6日に愛媛県喜多郡大洲町（現在の愛媛県大洲市）で生まれ、1995年（平成7年）2月9日に78歳で亡くなった日本の外交官です。旧大洲藩士の家系で、父は海軍中佐の力石敏三郎、母は海軍主計中将池辺安雄の妹であるマツです。

幼少期は、海軍士官であった父の赴任に伴い、朝鮮の鎮海で過ごした時期もありました。その後、熊本や横浜に転居し、神奈川県立第一中学校、旧制第一高等学校を経て、1940年（昭和15年）に東京帝国大学法学部政治学科を卒業しました。大学在学中に外交官試験に合格し、卒業後外務省に入省し、フランス語研修を受けました。

太平洋戦争開戦後は海軍に志願し、主計中尉として従軍しましたが、戦後、1945年（昭和20年）に復員し外務省に復帰しました。その後、外務省国連局参事官（1963年）、初代中近東アフリカ局長（1965年）、駐カンボジア特命全権大使（1967年）、駐ポーランド特命全権大使（1971年）、外務省儀典長（1972年）、駐スイス特命全権大使（1974年）などの要職を歴任し、外交官としてのキャリアを積み重ねました。

1978年に外務省を退官後、1979年には日本電気株式会社の顧問に就任、1980年からは二代目迎賓館館長を務めました。


略歴

1952年：在フランス大使館二等書記官
1954年：外務省欧米局第四課長
1959年：ニューヨーク国連代表部参事官
1961年：ジュネーブ国際機関代表部参事官
1963年：外務省国連局外務参事官
1964年：外務省中近東アフリカ部長
1965年：外務省中近東アフリカ局長
1967年：駐カンボジア特命全権大使
1971年：駐ポーランド特命全権大使
1972年：外務省儀典長
1974年：駐スイス特命全権大使

退官後の役職

1979年：日本電気株式会社顧問
1980年：二代目迎賓館館長

栄典

1988年（昭和63年）11月3日：勲一等瑞宝章

参考文献

愛媛放送株式会社 (著) 『えひめ 人 その風土』（愛媛放送株式会社 1986/12/10）
愛媛新聞社情報センター（編）『愛媛県人名大事典』（愛媛新聞社 1987/1/23）

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