加勢清雄

加勢清雄について

加勢清雄（かせい きよお、1882年7月13日 - 1971年11月24日）は、日本の内務・警察官僚、実業家であり、政友会系の官選県知事として知られています。山形県米沢市出身で、加勢清隆の二男（または三男）として生まれました。

学歴と官僚としてのキャリア

加勢清雄は、第一高等学校を経て、1909年に東京帝国大学法科大学政治学科を卒業しました。1910年11月には文官高等試験行政科試験に合格し、翌1911年に内務省に入省しました。最初の任地は秋田県警視で、その後、秋田県事務官、新潟県事務官、埼玉県警察部長、新潟県警察部長、愛知県内務部長、福岡県書記官・内務部長、北海道庁土木部長など、地方行政の要職を歴任しました。

県知事としての活躍

1926年9月、加勢清雄は宮崎県知事に就任しました。在任中は、日向カボチャの宣伝に力を入れました。1927年5月には高知県知事に転任し、県会で積極的な予算案を承認させました。1928年5月には福島県知事に転任しましたが、1929年7月に辞任し、官界を退きました。

実業家としての転身

退官後、加勢清雄は同郷の先輩である池田成彬や結城豊太郎の推薦により、盛岡電灯社長に就任しました。また、盛岡商工会議所会頭も務め、地域経済の発展に貢献しました。

人物像

加勢清雄は1932年に兄の隠居により家督を相続し、1933年に東京府に転籍しました。宗教は仏教で、趣味は書道と園芸でした。文化人としての側面も持ち合わせていた人物でした。

家族と親族

加勢家は米沢藩士の家系であり、父は加勢清隆です。兄に春吉がいます。妻は愛子（1891年 - ?、愛媛県出身、桑山鉄男の妹）で、長男に忠雄（1915年 - ?）がいます。親族には、官僚の桑山鉄男や阪本釤之助がいます。

参考資料

人事興信所編『人事興信録 第10版 上』人事興信所、1934年。
人事興信所編『人事興信録 第15版 上』人事興信所、1948年。
歴代知事編纂会編『新編日本の歴代知事』歴代知事編纂会、1991年。
秦郁彦編『日本官僚制総合事典：1868 - 2000』東京大学出版会、2001年。
* 『「現代物故者事典」総索引 : 昭和元年～平成23年 1 (政治・経済・社会篇)』日外アソシエーツ株式会社、2012年。

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