加古川市立山手中学校

加古川市立山手中学校は、兵庫県加古川市山手一丁目に位置する公立中学校です。この学校は、地域社会の歴史と歩みを共に発展してきました。

その起源は1947年（昭和22年）4月22日に遡ります。加古郡の神野村、八幡村、加古村の三村が共同で設立した学校組合立として創立。当初は各小学校校舎を間借りしていましたが、同年9月13日には神野村西条の旧陸軍兵舎を改修した校舎に移転しました。

地域の行政区画の変遷に伴い、学校名称も変化しました。1950年（昭和25年）に加古川市が誕生し神野村が編入されると、「加古川市外二箇村学校組合立」に改称。1955年（昭和30年）には八幡村が加古川市に合併したため、「加古川市加古郡稲美町学校組合立」となりました（加古村はその前日に稲美町化）。この組合立は長く続き、1977年（昭和52年）4月1日、加古小学校区の稲美中への移管終了などにより組合が解消され、「加古川市立山手中学校」となりました。校章は1955年（昭和30年）12月1日、校歌（竹中郁作詞、川澄健一作曲）と校旗は1956年（昭和31年）12月3日に制定。創立記念日は5月22日です。1986年（昭和61年）4月1日には、学校規模の拡大に対応するため、校区の一部が加古川市立陵南中学校に分離されました。特記事項として、1997年（平成9年）1月8日の丸刈り校則廃止、1998年（平成10年）3月4日の創立50周年記念式典があります。

山手中学校が掲げる教育目標は、「自ら学び たくましく生きる 心豊かな生徒の育成」です。学校・家庭・地域が密に連携し、生徒の成長を支援することを目指しています。

学校生活における部活動も大変活発です。運動部には剣道、男子ソフトテニス、卓球、バスケットボール、男子バドミントン、女子バレーボール、野球、陸上競技があります。特に注目すべき実績としては、バスケットボール部男子が2001年（平成13年）に全国大会出場、男子バドミントン部が2022年（令和4年）に近畿大会出場。陸上競技部は、2002年、2009年に全国4位、男子駅伝チームは2010年、2012年、2013年に全国中学校駅伝大会に出場し、2012年と2013年に優勝、2014年にも6位入賞と、全国レベルで輝かしい成績を収めています。文化部には音楽、生活、情報研究、美術があります。

通学区域は、加古川左岸、日岡山より北側の市域最北部に広がります。加古川市立神野小学校（福留、石守、石守団地、グリーンタウン、日岡苑の各地区を除く）、加古川市立陵北小学校（全域）、そして加古川市立八幡小学校（全域）の各通学区域が該当します。このエリアは、豊かな自然と歴史に恵まれた環境です。

学校周辺には、国の史跡に指定されている西条古墳群や、西条廃寺跡などの史跡が近隣にあります。また、はくほう会加古川病院（旧 甲南加古川病院）が隣接し、兵庫県立加古川医療センターも比較的近い場所に位置します。

交通アクセスは、JR加古川線神野駅から徒歩約30分。JR山陽本線加古川駅からは神姫バス「甲南加古川病院行き」で終点下車（約40分）が便利です。

山手中学校は、創立以来70年以上の歴史を持つ地域に根差した学び舎です。教育目標のもと、生徒たちは勉学や部活動を通じ、心身を鍛え社会に貢献できる人材へと成長することが期待されています。地域、家庭、学校が一体となった教育環境が大切にされています。

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