加古川市警察

加古川市警察について

加古川市警察は、兵庫県加古川市に存在した自治体警察です。その歴史は1948年の旧警察法の施行にさかのぼります。この年、従来の兵庫県警察部が解体され、加古川郡加古川町を管轄する加古川町警察署が設置されました。同時に、加古川町公安員会も設立され、地域の治安維持を担う組織が誕生しました。

1950年7月15日には加古川市が設立されると、警察署も名称を変更し加古川市警察、加古川市公安員会となり、管轄区域が加古川市に拡大しました。翌年の1951年10月には、加古郡別府町の合併に伴い、加古川市警察本部と別府町の警察署が設置されました。

組織構成

1951年当時の加古川市警察の組織は総務課、警備課、捜査課、警ら交通課の4つの部門で構成されていました。

• - 総務課: 全体の管理や運営に関する業務を担当
• - 警備課: 地域の防犯活動や警備に関する業務を担当
• - 捜査課: 各種犯罪の捜査や事件の解決を担当
• - 警ら交通課: パトロールや交通取り締まりを行う

職員は、1951年の時点で、警視1名、警部2名、警部補7名、部長12名、巡査54名という構成でした。本部としての加古川市警察と別府警察署があったことを考えると、比較的小規模な組織でありながら、地域の安全を守る重要な役割を果たしていました。

新警察法の施行

その後、1954年には旧警察法が全面的に改正され、新たに新警察法が公布されました。この法改正により、国家地方警察と自治体警察は廃止され、兵庫県警察本部が設立されます。加古川市警察もこの新たな組織に統合される形で終了し、その存在は歴史の一部となりました。

関連項目

加古川市警察の設立と活動は、自治体警察の歴史の中において特筆すべきものであり、旧警察法や国家地方警察といった関連する法律や制度の変遷を理解する上でも重要な役割を果たしています。加古川市の治安維持のために尽力した彼らの活動は、地域住民から高く評価されたでしょう。

加古川市警察の足跡を辿ることで、地域社会における警察の役割や発展の過程を知ることができる、大変貴重な歴史的記録となっています。

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