加山利治

加山 利治（かやま としはる）

加山利治は、1971年12月17日に北海道帯広市で生まれた元プロボクサーです。彼はワタナベボクシングジムに所属し、特に日本ウェルター級王者として名を馳せました。彼の入場曲はSkoop On Somebodyの「壊したい」であり、試合前の彼の姿勢や精神を象徴していました。

来歴

加山利治は1995年11月28日にプロデビューを果たし、初戦で狩野昌彦に対して3ラウンドTKO勝ちを収めました。翌年の1996年には、東日本ウェルター級新人王決勝で後の日本王者である大曲輝斉と戦い、引き分けに終わったものの、結果的には全日本新人王戦に出場することとなりました。その後、1997年2月15日には全日本ウェルター級新人王戦で松下文昭に勝利し、全日本新人王の称号を手にしました。

続く1998年には、日本ウェルター級王者名嘉原誠に挑戦し、8ラウンドTKOで勝利を収めて日本同級王座を獲得しました。加山はその王座を防衛するために、小松進一や佐伯真二、またその後OPBF東洋太平洋スーパーライト級王者となる佐竹政一、さらに元日本ジュニアウェルター級王者のジャッキー桑田など、数多くの強豪と対戦し、王座を5度も防衛しました。しかし、2000年8月22日にはOPBF東洋太平洋ウェルター級王者として尹錫玄に挑み、12ラウンド判定負けを喫しました。

王座防衛における険しい道は続き、同年12月には中野吉郎との防衛戦で10ラウンド判定負けを喫し、日本王座を失います。その後、2002年から2003年にかけては、河合丈矢や金山俊治と日本スーパーウェルター級王座をかけて戦い、いずれも敗北に終わりました。

最終的に加山は2006年5月9日にペットナムエーク・シットサイトーン（タイ）に勝利し、この試合をもって現役を引退しました。引退後は、ワタナベジムでトレーナーとして指導を行い、後進の育成にも力を注いでいます。

2010年にはフィットネス中心のジム「EBISU K's BOX」を設立し、親友の湯場忠志と共に特別トレーナーとして活動しています。また、格闘家たちのボクシング練習の場としても広く利用されています。2013年にはオーナーライセンスを取得し、東日本ボクシング協会にも加盟しました。

さらに、彼の指導の下、愛弟子の吉田実代が2019年にWBO女子世界スーパーフライ級王座を獲得し、加山は自身が育てた初の世界王者を輩出しました。

戦績

加山利治の戦績は29戦で、23勝（15KO）、5敗、1分と素晴らしい成績を残しています。また、彼は以下の主要タイトルを獲得しています：

• - 第53代東日本ウェルター級新人王
• - 第43代全日本ウェルター級新人王
• - 第38代日本ウェルター級王者（防衛5回）

脚注

加山利治はリング内外で多大な成果を残し、今なおボクシング界に影響を与え続けています。彼の生涯は、挑戦と勝負の繰り返しによって形成されたものであり、現役引退後の活動を通して、多くの若い選手たちに希望と道を示し続けています。

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