加茂 (イラストレーター)

加茂（かも）

加茂洋志（かも・ひろし）は、日本のイラストレーターとして活動しています。その作品は、やわらかな色彩と透き通るような筆致で描かれる少女たちのイラストに定評があります。光の表現や空気感を大切にした独自のスタイルで、見る者に穏やかで幻想的な印象を与えています。

主な活動分野

加茂洋志の活動は非常に多岐にわたります。ゲーム作品へのイラスト提供、小説の挿絵や装画、様々なジャンルの雑誌におけるイラストレーション、専門書籍や資料集への貢献、広告用イラスト、さらにはアニメ作品のエンドカードなど、その活躍の場は広範に及びます。

イラスト提供作品

イラストレーターとしての主な提供作品は以下の通りです。

ゲーム関連では、人気サバイバルアドベンチャーゲーム『サバイバルキッズ』シリーズ（2005年、2007年、コナミ）や、アクションゲーム『SEGNITY』（2007年、イー・レヴォリューション/タカラトミー）、同人ゲーム『東方巫行跡 Nightmare of Sleeping Girl.』（2012年）のパッケージイラストなどを手がけています。

書籍分野では、小説の挿絵や装画を数多く担当しており、例えば築地俊彦氏による『ときむすび』（2006年、エンターブレイン）や、日暮茶坊氏による『小説版キミキス』（2006年、ファミ通文庫）などがあります。

クリエイター向けの資料集にも貢献しており、『クリエイターのためのおんなのこデータベース』シリーズ（ファッション編 2009年、学園編 2011年、コスチューム編 2011年、いずれもジャイブ刊）や、『図説女子高制服百科』シリーズ（図説女子高制服百科 2010年、図説女子高制服百科 共学編 2011年、いずれも幻冬舎コミックス）でイラストを提供しています。

その他にも、『アマガミ -Various Artists-4』（2010年、エンターブレイン）、『大学生図鑑』（2011年、晋遊舎）、『まんがと図解でわかる7つの習慣』の表紙（2011年、宝島社）、『中の人 ネット界のトップスター26人の素顔』の表紙（2012年、アスキーメディアワークス）、そして自身の作品集ともいえる『138゜E』シリーズ（138゜E 2012年、138゜E Vol.2 2013年、ワニマガジン社）など、ジャンルを問わず幅広い書籍にイラストが掲載されています。

雑誌においては、『月刊ヤングキング』12月号のピンナップカレンダー（2008年、少年画報社）、『チャンピオンRED いちご』VOL.13（2009年、秋田書店）、『らぶチュ』VOL.4およびVOL.7（2010年、2011年、芳文社）、『ゆきひめ』のピンナップ（2011年、ワニマガジン社）、そして長期間にわたり『COMIC高』（2013年～2018年、茜新社）の表紙イラストを担当しました。

画集としては、『画集もっとおとなの萌王』（2011年、アスキーメディアワークス）にも作品が収録されています。

広告・プロモーション分野では、『全力鶏プロジェクト』のPRポスター（2012年）を手がけています。

アニメ関連では、『翠星のガルガンティア』第11話のエンドカードイラスト（2013年）を担当しています。

漫画作品

イラストレーションだけでなく、漫画作品も発表しています。代表作には、ワニマガジン社刊行の『季刊GELATIN』2010年春号に掲載された『15window』や、コアマガジン刊行の『コミックメガストアH』2010年10月号に掲載された『ごろ寝』などがあります。

キャラクターデザイン

キャラクターデザイナーとしても活動しており、ブシモより配信されたスマートフォン向けゲーム『恋愛リプレイ』（2012年～2017年）のキャラクターデザインを担当しました。

オンラインでの活動

加茂洋志は、自身の公式サイト「GAFAS」にて作品情報を発信するほか、X（旧Twitter: @gafaskamo）、pixiv、PIXIV FANBOX、Fantia（「黒柴会」名義）など、様々なプラットフォームを通じて積極的に作品を公開し、ファンとの交流を行っています。

これらの活動を通じて、加茂洋志は多くの媒体でその個性的なイラストレーションを展開し、広く認知されています。

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