加藤友弥

加藤友弥（かとう ともや）

1984年4月26日、東京都荒川区に生まれた加藤友弥は、日本の男性総合格闘家であり、BONDSグループの専務取締役も務める人物である。

その若年期は特異な経歴を持つ。14歳の時に暴走族に加わり、わずか1年後には三代目の総會長を務めるに至った。18歳でその活動から身を引き、中学卒業後はクラブの用心棒として生計を立てる。2005年からは、ISE氏が率いるセキュリティー会社「BONDS」に籍を置き、後に企業の幹部を務めるまでになる。

格闘家としてのキャリアは、2008年3月30日に旗揚げされた「THE OUTSIDER」で幕を開けた。プロデビュー戦となったこの大会のメインイベントで与国秀行と対戦し、パウンドによるTKO勝利を収める。この鮮烈な勝利は、大会の最優秀選手（MVP）およびベストバウト賞受賞という形で評価された。試合中には、レフェリーの注意に感情的になり突き飛ばしてしまう場面もあったが、直後にリング上で正座し反省の姿勢を示すなど、その人間性も垣間見せた。試合後には、会場に駆けつけた母親への感謝をリング上から叫び、観客の感動を呼んだ。

順調なスタートを切ったかに見えたが、続く2008年7月11日に予定されていた「THE OUTSIDER 第弐戦」への出場は、左肩関節脱臼という不運に見舞われ欠場となる。しかし、同年12月20日の「THE OUTSIDER 第4戦」では、再びメインイベントに登場し、清水征史郎を相手にパンチの連打でTKO勝利を飾る。さらに2009年3月15日、「クローズZERO II 公開記念 THE OUTSIDER SPECIAL」のセミファイナルでアパッチ小次郎と対戦し、膝蹴りによるTKO勝ちを収め、THE OUTSIDERでの戦績を3連勝とした。

その後、国内主要団体であるDEEPへの参戦を果たす。2009年6月30日の「DEEP 42 IMPACT」のフューチャーファイトで淡路基と対戦し、パンチ連打でTKO勝利を収め、DEEPデビューを飾る。しかし、続く2009年8月23日の「DEEP 43 IMPACT」のフューチャーファイトでは、川崎泰裕と対戦し、判定によるキャリア初黒星を喫した。

2009年12月27日には、「DEEPフューチャーキングトーナメント2009」のライト級に出場。5人の参加選手中、唯一3試合を戦う組み合わせとなったが、全ての試合を1ラウンドKOで決着させる圧倒的な強さを見せ、トーナメントを制覇した。このトーナメント出場は、同時期にオファーされていた本戦への出場機会を辞退し、自らの意思で選択したものである。

トーナメント優勝後もDEEPでのキャリアを重ねるが、波乱も経験する。2010年4月17日の「DEEP 47 IMPACT」では、過去に敗れた川崎泰裕と再戦するも、試合中に2度にわたるローブローにより川崎が続行不可能となり、反則負けとなる。さらに2010年7月3日の「DEEP 48 IMPACT」でも、長倉立尚との対戦中に再び2度のローブローを喫し、2試合連続での反則負けという結果に終わった。

国内での連敗後、2010年10月29日にはサイパンで開催されたケージ大会「Trench Warz 13」に出場し、Robert Wusstig Jr.に3-0の判定勝ちを収め、勝利を取り戻す。同年12月11日の「DEEP 51 IMPACT」では杉内勇と対戦し、パウンドによるTKO勝ちを収め、DEEP本戦での勝利を飾った。

キャリア最後の試合となったのは、2011年2月25日の「DEEP 52 IMPACT」での昇侍戦である。激しいパンチの応酬の中で右目尻をカットし、ドクターストップによるTKO負けを喫した。これは彼にとって、プロキャリアで初めてのKO負けとなった。

獲得タイトル

* DEEPフューチャーキングトーナメント2009 ライト級 優勝（2009年）

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