THE OUTSIDER(ジ・アウトサイダー)
THE OUTSIDERは、格闘技界の新たな風景を提供する、
前田日明がプロデュースするアマチュアからプロ選手を育成するための
総合格闘技大会です。普通のアマチュア大会とは異なり、この大会は「
暴走族」「
ギャングのリーダー」そして「力自慢」といったちょっと不良な若者たちを対象にしており、格闘技を通して社会復帰への道筋を示すことを目的としています。この活動により、メジャー団体へ進出する優秀な選手を育てることを目指しています。大会のキャッチコピーは「不良達ヨ、覚醒セヨ」です。主催者は格闘技団体リングスです。
歴史
THE OUTSIDERは
2008年3月30日に始まり、初回は
ディファ有明で行われました。初開催では、全22試合が組まれ、厳戒態勢の中で1,521人の観客を集めるという盛況ぶりでした。この第1回目では、
黒石高大と秋山翼の試合で判定に対する不満が噴出し、リング上での緊急事態が発生しましたが、主催者の介入によって無事に収束しました。黒石は後にファイティングスピリット賞を受賞し、その後も大会は目的に沿ったユニークな展開を見せることとなります。
2009年の第5回では、映画『
クローズZERO II』とのコラボレーション興行として
両国国技館で行われました。そして
2010年の第12回大会では試合後に乱闘が3回発生するという騒動もあり、
前田日明はその様子に対して注意を促しました。このように、THE OUTSIDERは単なる格闘技イベントにとどまらず、さまざまなトラブルやドラマが生まれることもあります。その中でも、元THE OUTSIDER王者の
朝倉海や
朝倉未来は後にRIZINで活躍し、注目を集める存在となりました。
ルール
この大会では、
HERO'S公式ルールに基づいて試合が進行されます。ラウンドは3分2Rと設定され、特定の技の使用が禁止されています。選手は体重の近い者同士で対戦するよう配慮されており、ダウンカウントも適用されます。非常に厳格なルールが定められており、過去にはヒールホールドが禁止されるなど、ルールの進化が見られます。
結論
THE OUTSIDERは、格闘技を通じて若者たちの更生を目指すだけでなく、新たな才能を発掘・育成することに特化した大会です。多くの選手がこの舞台からプロとして活躍しており、今後も注目が集まるイベントとなるでしょう。格闘技を愛するすべての人にとって、この大会は新しい可能性を示す象徴的な存在であると言えます。