加藤結李愛

加藤 結李愛（かとう ゆりあ）

加藤結李愛（かとう ゆりあ）は、2003年2月15日生まれで、日本将棋連盟に所属する女流棋士です。彼女の女流棋士番号は65で、宮城県仙台市出身の将棋の若き才能です。指導棋士は石田和雄九段で、この流派からは多くの著名な棋士が育っていますが、女流棋士としては加藤が初めての存在です。

将棋に目覚めたきっかけ

加藤は小学2年生のとき、将棋日本シリーズの関連イベントで参加賞として配られていた駒形消しゴムが欲しかったことから将棋を始めました。兄に教わりながら学んだ彼女は、将棋の魅力に引き込まれました。2016年4月、彼女は関東研修会にD1クラスとして入会。その後、2017年9月には6連勝を果たしてC1クラスに昇級し、女流3級の権利を獲得しました。2018年4月1日付で正式に女流棋士3級として登録され、以降2年以内に女流2級に昇級することが求められました。

女流棋士としての躍進

2018年7月には第12期マイナビ女子オープン一斉予選で水町みゆを破り、本戦進出を決めました。この成功をもって、女流2級に昇級し、正式な女流棋士としての地位を確立しました。翌年の2019年度には、第27期大山名人杯倉敷藤花戦での活躍が光り、6月には女流1級に昇級。続く8月には女流初段に昇段しましたが、タイトルに挑戦する機会は逃しました。

加藤の将棋スタイルは「居飛車党」であり、持ち前の冷静さで対局を進めて行きます。2022年度にはYAMADA女流チャレンジ杯で決勝に進出し、さらに2023年には倉敷藤花戦での決勝にも進出しました。2023年1月には、同大会で女流棋戦初優勝を成し遂げています。

継続的な進化

加藤は2024年度の第18期マイナビ女子オープン一斉予選でも実力を見せつけ、女流二段に昇段する成果を上げました。彼女は「女流初段昇段後70勝」の条件を満たし、これからのさらなる活躍が期待されます。

趣味や個性

加藤の趣味は音楽鑑賞やフラッシュ暗算で、好物はグラタンです。また、将棋の時間を確保するために通信制のN高等学校に転学した背景もあります。彼女は先天性の筋疾患を抱えており、将棋界からはその点に配慮した対局スタイルが提供されています。

将棋界への貢献

バランスの取れた知識と技術を持つ加藤結李愛は、女流棋士として将棋界に大きな影響を与えています。彼女が目指しているのは、子供の頃から憧れている鈴木環那の姿であり、その思いを胸に日々努力しています。将棋界の未来を担う若き女流棋士として、今後の成長と飛躍に注目が集まります。

もう一度検索