加藤美善

加藤 美善 (かとう みよし) のキャリア

加藤美善は1962年7月31日に愛知県名古屋市で生まれました。彼女は1970年代末から1980年代前半にかけて活躍した元スピードスケート選手です。実姉の加藤美佳もまた、ショートトラックスピードスケートで日本代表としての経験を持つ選手です。

幼少期と競技の始まり

加藤は名古屋市立神丘中学校を経て愛知女子商業学園高等学校に進学しました。中学2年までは陸上競技に取り組んでいたものの、姉がスピードスケートを行っていたことに影響を受け、彼女もこの競技へと転向しました。スピードスケートを始めたのは中学2年の秋で、名古屋市内のインドアリンクで毎日4万メートルもの距離を滑ることで、彼女の才能は開花していきました。

競技成績

加藤は1978年に行われた全日本ジュニアスピードスケート選手権大会で中学3年生ながら総合3位に輝き、第1回全日本ショートトラックスピードスケート選手権大会では見事に優勝を果たしました。高校生となった彼女は、1978年12月の浅間選抜スピードスケート大会女子3000mで当時の日本記録を更新する4分42秒85を記録し、その後のインターハイでも女子1500mで2分13秒73の日本記録を打ち立てました。

彼女はさらにその年の全日本スピードスケート選手権大会を史上最年少で制覇しました。世界ジュニアスピードスケート選手権大会でも総合5位という成績を残し、第2回全日本ショートトラックスピードスケート選手権では2連覇を達成し、ISUショートトラック選手権では3位となりました。

成績はこの後も続き、1979年には全日本選手権大会で4位に入り、1980年にはレークプラシッドオリンピックに出場しました。この大会では、彼女は日本スピードスケート史上最年少のオリンピック選手として記録され、1000mで17位、1500mで24位、3000mで21位という結果を残しました。

オリンピック後の1980年3月にはオランダのハーグで行われたショートトラックオープンダッチ選手権で優勝し、続くミラノのISUショートトラック選手権でも優勝を果たしました。この時、姉の美佳も総合2位に入り、姉妹での表彰台占有となりました。

さらなる挑戦と成果

1981年にはインターハイ女子1500mで優勝。続く世界選手権では16位、ジュニア世界選手権では8位と、引き続き国際的な舞台での活躍を見せました。そして第1回世界ショートトラックスピードスケート選手権大会では優勝を飾り、素晴らしいシーズンを締めくくりました。

社会人としての最初の全日本選手権大会は1982年に行われ、そこで2位となり、続く世界選手権では15位に留まりました。1983年の全日本選手権大会では3位に入り、さらに世界選手権でも姉美佳が2位、妹美善が3位と、姉妹共に健闘を見せました。

まとめ

加藤美善は、スピードスケートの分野で数々の記録を打ち立て、オリンピックに出場した日本の選手として、その名は歴史に刻まれています。彼女の足跡は、後の選手たちにも大きな影響を与えることとなりました。

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